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伝染性紅斑(リンゴ病)

伝染性紅斑(リンゴ病)は、ヒトパルボウィルスB19 による感染症で、小児に多くみられる流行性発疹性疾患で、両頬がリンゴのように赤くなることから、俗に「リンゴ病」とも呼ばれ、5歳前後に最も多いと言われています。

伝染性紅斑(リンゴ病)の感染経路

伝染性紅斑(リンゴ病)は、感染した人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウィルスによって感染する飛まつ感染、水疱の内容物や便に排出されたウィルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染する接触感染があります。

伝染性紅斑(リンゴ病)の潜伏期間

伝染性紅斑(リンゴ病)の潜伏期間は10~20日です。

伝染性紅斑(リンゴ病)の症状と経過

伝染性紅斑(リンゴ病)の特徴的な症状としては、頬にできる紅色の皮疹(紅斑)であり、境界明瞭な平手で頬を打ったような紅斑が突然出現し、続いて四肢に対側性に太腿や上腕に赤い斑点やレース状のまだら模様ができます。頬がほてったり、痒くなることもあります。
発疹の他に発熱、関節痛、咽頭痛、鼻症状、胃腸症状、粘膜疹、リンパ節腫脹、関節炎を合併することがあります。予後は通常、良好ですが紅斑退後さらに日光照射、外傷などによって再度出現することがあります。

伝染性紅斑(リンゴ病)の診断

通常、典型的な臨床症状から診断されることがほとんどです。

伝染性紅斑(リンゴ病)の治療

伝染性紅斑(リンゴ病)に効果のある薬はなく、かゆみが強いときは抗ヒスタミン薬が処方されたり症療法を行います。

伝染性紅斑(リンゴ病)の合併症

伝染性紅斑(リンゴ病)のほとんどの場合は合併症を起こすことはなく自然に治りますが、ごくまれに、脳炎・脳症,心筋炎などの合併症を引き起こすことがあります.
先天性の溶血性貧血の子がかかると貧血が急激に悪化し、免疫不全状態の子がかかると重症化することがあるため注意が必要です。
妊婦さんがこのウイルスに感染すると流産や胎児貧血になる可能性があります。
溶血性貧血患者が感染すると重症の貧血発作をおこす場合があります。

流伝染性紅斑(リンゴ病)の予防

伝染性紅斑(リンゴ病)の予防接種はありません。手洗い・うがいの励行や患者と接触しないことが大切です。

ママへ

熱い風呂に長時間入ったり、屋外で長時間日光に当たると発赤が強くなってきますので注意が必要です。

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