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流行性耳下腺炎

流行性耳下腺炎は、ムンプスともいい、ムンプスウィルスの感染によって起こる感染症で通称「おたふくかぜ」としてよく知られています。
5~6歳に多く、片側あるいは両側の唾液腺、耳下腺、がん顎下腺の痛みを伴った腫脹と発熱で発症するウイルス感染症でありことが多く、30~40%は不顕性感染です
。 ママが流行腺耳下腺炎に罹った既往がなく、抗体を持っていない場合は、赤ちゃんも感染することがります。

流行性耳下腺炎の感染経路

流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスが飛沫感染により鼻咽頭から侵入し、鼻腔、上気道粘膜で増殖、リンパ節に広がったり、接触感染により感染します。

流行性耳下腺炎の潜伏期間

流行性耳下腺炎の潜伏期間は2~3週間(平均18日前後)です。

流行性耳下腺炎の症状と経過

流行性耳下腺炎は、食欲低下、倦怠感、頭痛、微熱が数日続いた後、38℃台の発熱と唾液腺の腫脹・圧痛、嚥下痛、発熱を主症状として発症し、通常1 ~2週間で軽快します。唾液腺腫脹は両側、あるいは片側の耳下腺にみられることがほとんどですが、顎下腺、舌下腺にも起こることがあり、通常48時間以内にピークを認め、多くは3~7日で腫脹が消失し、数日後に治癒します。

流行性耳下腺炎の診断

通常は、特徴的な耳下腺の腫脹により診断されます。さらに近隣で耳下腺炎の流行があれば判断に参考になります。ムンプスの診断にはウィルスの検出か抗体検査が必要です。

流行性耳下腺炎の治療

流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスに効果のある薬はなく、発熱や痛みに対する対症療法を行います。

流行性耳下腺炎の合併症

流行性耳下腺炎は、最も多い合併症は髄膜炎であり、その他髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを認める場合があります。

流行性耳下腺炎の予防

流行性耳下腺炎の予防接種は、ムンプスウィルスを毒性を弱めた生きた病原体を注射して抗体をつくる"生ワクチン"で、1回の接種で9割の人に効果があります。
1歳以上で受けられ、自己負担です。

ママへ

発熱時は、水分を十分にとるよう心がけてあげましょう。
耳下腺の腫れたところは、冷やして痛みをやわらげます。食事は、やわらかいものとし、刺激物は止めましょう。
痛みが強い場合は、医師に相談し鎮痛剤を処方してもらい、食事の前や寝る前に使用するといいでしょう。

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