妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

手足口病

手足口病は、口の中の粘膜、手や足などに水疱性の発疹を主症状としたウィルス感染症で、4歳くらいまでの幼児を中心とした疾患で、2歳以下が半数を占めます。

手足口病の感染経路

手足口病の主な感染経路は、咽頭から排出されるウィルスによる飛沫感染、水疱内容物からの接触感染、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染する経口感染が知られています。

手足口病の潜伏期間

手足口病の初感染時の潜伏期間は約10日~2週間と推定されています。
便中へのウィルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になります。

手足口病の症状と経過

手足口病は、発熱は微熱程度で患者の約3分の1にみられます。
発熱、口内痛や咽頭通ののち、手背、手掌、指間、足間、足背、足底、膝関節、口腔粘膜に2~3㎜の水疱性丘疹がみられます。丘疹の出現部位は多様で手・足・口の3か所に出現しない場合もあります。
口腔粘膜の水疱は小潰瘍を形成することもあり、疼痛を伴います。2~4日で水疱は乾燥して飴色になり、丘疹は痂皮を形成し7~10日で瘢痕を残さず治癒します。

手足口病の診断

通常は、手足口病の特徴的な水疱性発疹の性状、分布が重要で、季節や周囲での流行状況などがら診断されます。
ウイルスを分離、ウイルスの遺伝子を検出します。

手足口病の治療

手足口病は、特効薬はなく、ワクチンもありません。
手足の水疱性発疹のかゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬の塗り薬を、口の中の潰瘍の痛みが強い場合には、口内炎用の軟膏を塗ることもあります。

ママへ

口の中に痛みが強い場合には、刺激の少ないもの、プリンやアイスクリームなど口当たりの良いものが良いでしょう。
脱水症状を起こしやすいため、薄いお茶、イオン飲料、スポーツ飲料などで、水分を十分にとるようにします。
どうしても口から水分をとることが困難な場合には受診し医師に相談しましょう。状態によっては点滴がおこなわれます。

スポンサーリンク