ウィルス性肺炎
肺炎とは、肺の炎症で感染症以外のさまざまな原因によるものもありますが、一般的には細菌やウイルスなどの感染によって発症します。
肺炎の分類は、炎症を引き起こす原因によって、感染性肺炎、機械的肺炎、薬剤性肺炎、症候性肺炎などに分類されます。
感染性肺炎には、ウィルス性肺炎、細菌性肺炎、非定型形肺炎(マイコプラズマ、真菌、原虫、クラミジア、喫煙など)があります
ウィルス性肺炎とは、ウィルスが原因となる肺炎です。
生後5か月から1歳を過ぎた小児の肺炎は、ほとんどがウィルス性肺炎です。
ウィルス性肺炎の原因
ウィルス性肺炎には、多くのウイルスが関与していますが、RSウィルス、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、アデノウィルス、麻疹ウィルス、水痘ウィルスなどが原因で、ウィルス性肺炎は肺炎の中では、もっとも多いものです。
ウィルス性肺炎の症状
ウィルス性肺炎の症状は、発熱や咳など一般的なかぜの症状に引き続いて、激しい咳、発熱、倦怠感、頭痛、おう吐などの症状がみられます。
赤ちゃんがウィルス性肺炎に罹った場合、無症状のものから重篤なものまで様々ですが、細菌性肺炎よりも症状としては軽いことがほとんどです。
ただし、重症化するものもありますから注意が必要です。
ウィルス性肺炎の診断
症状に加え、胸部X線写真撮影により診断ができます。
ウィルス性肺炎の治療
ウィルスに効果がみられる薬はないため、対象療法がおこなわれます。
二次感染感染を予防するために抗生物質が投与されます。
ママへ
かぜや気管支炎に引き続いて起こる事が多く、かぜと診断されても熱が下がらない、せきがひどくなるときはもう一度受診しましょう。
月齢の低い赤ちゃんの場合は、せきや熱が出ないこともありますので機嫌が悪く、元気がない、おっぱいやミルクの飲み方が悪い時は早めに受診しましょう。
ウイルス性肺炎の場合は対症療法になりますので症状をやわらげる薬を服用し、環境の調整、水分の補給、食べやすい食事、楽な体位などを工夫してあげることが大切です。
急いで受診する必要がある
- せきがひどく、呼吸状態がわるいとき。
- 呼吸困難がみられる。
- 熱が下がらないとき。
- 顔色が悪い。
- おう吐が続く。