急性細気管支炎
急性細気管支炎は、おもに1歳6か月以下、とくに6か月以下の赤ちゃんにみられる細気管支の炎症で冬から春にかけて好発するウイルス性細気管支炎です。
細気管支上皮の壊死、浮腫、分泌物の貯留による小気道の閉塞性疾患です。
急性細気管支炎の原因
急性細気管支炎の原因は、RSウィルスが最も多く70~90%を占めます。その他、パラインフルエンザ、ライノウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ、タニューモウィルスなどがあります。
急性細気管支炎の症状
急性細気管支炎の症状の多くは上気道炎に引き続いて、咳嗽、呼気性喘鳴、陥没呼吸、鼻翼呼吸、チアノーゼなどを示し、発熱は軽度です。
急性細気管支炎の診断・検査
急性細気管支炎の診断は、症状と聴診、打診などがおこなわれます。
胸部X線撮影では異常をみとめません。
急性細気管支炎の治療
多くはRSウィルスによるものであるため解熱鎮痛剤、たんをきる去痰剤、気管支を広げる気管支拡張剤(内服薬やシール)、咳をおさえる鎮咳剤などの対症療法がとられます。
呼吸困難が強い場合は、挿管して人工呼吸管理がおこなわれます。
ママへ
急性細気管支炎はかぜや気管支炎から移行することもあります。
せきがあって、月齢が低い赤ちゃんの場合は、熱がなくても急激に状態が悪化することがあります。
呼吸が荒い、呼吸が速い、息苦しいそうでぐったりしている、飲んだり食べたりできない、呼吸困難やチアノーゼがある場合は、夜間や日曜祭日でも至急病院へ行くようにしましょう。急に状態が変わり、呼吸困難やチアノーゼがみれらるときは、救急車を呼ぶことも考えてください。
赤ちゃんやこどものまわりでの喫煙が原因になることもありますので注意してください。
急いで受診する必要がある
- 息が吸えなくて苦しそうなとき。
- 息苦しくて眠れないとき。
- 咳が強くて眠れないとき。
- 水分がほとんどとれないとき。
- 高熱が出てきたとき。
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