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急性気管支炎

気管支炎は、上気道と肺の間の空気の通り道である気管支の粘膜に急性の炎症が起こる病気で、急性と慢性にわけられます。
急性細気管支炎は2歳未満、特に6か月未満の乳児に多い病気で、3~4か月未満の乳児では無呼吸がみられる重症例もあります。急性細気管支炎の病因の70~80%はRSウイルスとされ、発症季節としては12月から3月までの季節に多くみられます。

急性気管支炎の原因

気管支炎は、病因からウイルス性、肺炎マイコプラズマ性、細菌性、クラミジア性などに分類されています。

急性気管支炎の原因ウイルス

急性気管支炎の原因ウイルスは、アデノウイルス、コロナウイルス、A型およびB型インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、コクサッキーウイルスA21、ライノウイルスおよび風疹や麻疹の原因になるウイルスです。

急性気管支炎の原因菌

急性気管支炎の原因菌には、肺炎球菌、インフルエンザ菌、百日咳菌、モラキセラ‐カタラーリスが、細菌性気管支炎をなどがあります。

その他

その他には、マイコプラズマやクラミジアなど、大気汚染、あるいは喘息などのアレルギーが原因となることがあります。

急性気管支炎の症状

急性気管支炎は、鼻水やくしゃみなどの鼻かぜ、咽頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などの上気道炎症状に引き続いて、発熱、激しい咳(はじめは乾いた乾性咳嗽で、しばらくすると痰の絡んだような湿性咳嗽)、痰などの呼吸器症状が次第に目立つようになってきます。
生後6か月~2歳くらいまでの赤ちゃんの気管支は、短くて太く、さらに気管支をきれいにする働きも弱いため、ウイルスや細菌が入り込みやすくなっています。
はじめに38℃くらいの熱が出て、コンコンと乾いたせき(乾性咳嗽)をしますが、しだいに炎症が進んでくるとゼロゼロ、ゴホゴホとたんのからんだせき(湿性咳嗽)に変わっていきます。
せきが激しくなるため、寝つきが悪い、眠れない、機嫌が悪い、食欲がない、吐くなどの症状が出てきます。
熱は2~4日くらいで下がりますが、気管支の炎症が落ちつくのに時間がかかるため、せきは1~2週間ほど残りますから治るまでには1~2週間ほどかかります。

急性気管支炎の診断

上気道炎に引き続いて、発熱、湿性咳嗽、痰などの症状がみられますが、胸部X線写真にとくに異常はみられません。
肺炎との区別をつけるため、胸部X線写真が撮影されます。

急性気管支炎の治療

ウイルス性気管支炎は解熱鎮痛剤、たんをきる去痰剤、気管支を広げる気管支拡張剤(内服薬やシール)、咳をおさえる鎮咳剤などの対症療法がとられますが、肺炎などの二次感染を考えて抗生物質を投与することもあります。
細菌性気管支炎では感受性のある抗生物質が投与さえます。

ママへ

  • 安静と保温が大切です。
  • 水分が不足しないよう、水分の補給につとめてください。
  • 適度に加湿して、室温は一定に保つようにしましょう。
  • 一度にたくさんおっぱいやミルクを飲めないことがあるため頻回に授乳しましょう。
  • 食事は消化の良い物で食べやすい物にしましょう。
  • お風呂は体力を消耗しますので身体を拭く程度にしましょう。
  • せきで苦しい時は横になる姿勢より、上体を起こした姿勢の方が楽ですからたて抱きにしてあげたり、枕やクッションなどで楽な体位をとってあげましょう。
  • たばこの煙はせきを悪化させるので赤ちゃんのいる所での喫煙は避けましょう。
  • せきに誘発されておう吐することがありますので、洗面器やタオルなどを準備しておきましょう。
  • かぜの場合でもせきがなかなかおさまらないときは再度受診しましょう。

急いで受診する必要がある

  • 息が吸えなくて苦しそうなとき。
  • 息苦しくて眠れないとき。
  • 咳が強くて眠れないとき。
  • 水分がほとんどとれないとき。
  • 高熱が出てきたとき。
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