妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

急性扁桃炎

一般に扁桃炎といえば、口蓋扁桃に急性の炎症がおこる病気のことをいい、多くは急性咽頭炎に続いておこります。
口蓋扁桃には通常、病原性をもたない常在細菌が住み着いていて外からの病原体の感染を防いでいるのですが、かぜ、気候の変わり目での寒冷刺激、疲れ、睡眠不足などのストレスが加わると病気に対する抵抗力のバランスが崩れ、扁桃炎がおこることになります。

急性扁桃炎の原因

細菌性の急性扁桃炎として、溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎双球菌などがあります。
ウイルス性の急性扁桃炎としては、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、エコーウイルス、コサッキーウイルス、EBウイルスなどがあります。
妊娠中、ママからもらった免疫が切れ抵抗力が低下した頃、寒冷や乾燥などの環境の変化、ストレス、アレルギーなどでからだの抵抗力が落ちると、扁桃の免疫も低下し、炎症が起こります。

急性扁桃炎の検査

原因となる病原体を確定するための検査を行うこともあります。
溶連菌感染症、アデノウイルス感染では、迅速診断キットが使用されます。
その他、血液検査で白血球の増加を調べたり、CRPなどにより炎症の程度を検査することもあります。
尿検査を行い、脱水の状態を検査することもあります。

急性扁桃炎の症状

個人差はありますが、39~40度に達する高い熱、咽頭痛が主症状です。
口蓋扁桃が赤く腫れ、黄白色のウミが表面をおおっていることがあります。
炎症が扁桃周囲に及ぶと、ものが飲み込みにくくなり、口が開きにくくなったりします。

急性扁桃炎の治療

抗生物質と消炎鎮痛薬の服用が治療の中心です。
ふつうは1週間程度で治りますが、まったく飲食物がとれないようなときは、点滴で水分と栄養を補うため入院が必要になることもあります。
炎症症状が強くて食事が摂れない場合は、薬の内服が困難なため、抗生剤などの静脈注射、点滴治療を積極的に行います。脱水状態がある場合も点滴治療を行います。

急性扁桃炎の経過

適切な治療により症状は軽快しますが、治療が遅れたり、指示された期間内服薬をやめたりすると炎症が周囲に及んで扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍をきたすことがあります。

ママへ

扁桃炎の場合は、のどの痛みが強く、哺乳欲や食欲が落ちてしまうことがあります。おっぱいやミルクを飲みたくても飲めないようになります。のどの痛みやはれが強い間はミルクや離乳食は無理じいしないようにしましょう。
少量ずつ水分補給をおこなうように心がけましょう。
水分が飲めず、脱水が心配な場合は、早めに受診しましょう。
部屋が乾燥しているとせきが激しくなるため、加湿器を使うなどして部屋を保湿するなどの配慮が必要です。安静にすること、保温すること、栄養補修することが必要な病気です。

スポンサーリンク