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かぜ症候群

赤ちゃんに鼻水、咳、熱熱などの症状がみられ、小児科を受診すると「かぜ」と診断されることが多いと思います。
「かぜ」は、ウイルスや細菌などに感染し、鼻やのどなどに炎症が起こる病気を総称して「かぜ症候群」といい、普通感冒、急性上気道炎、急性鼻咽頭炎、急性咽頭炎などと診断されます。
かぜ症候群は、こどもが罹る病気のなかで最も多く、原因の80~90%がウイルスで残りは細菌(溶連菌や肺炎菌など)やマイコプラズマ、クラミジアなどの感染によるものです。
ウイルスの数は200とも400種類以上ともいわれ、かぜをひいて1つのウイルスに対する抗体ができても、また別のウイルスに感染し、かぜをひくことになります。

かぜ症候群の原因

かぜ症候群の原因はウイルスが80~90%で、アデノウイルス、エンテロウイルス、インフルエンザ、パラインフルエンザ、ライノウイルス、RSウイルスなど多くのウイルスが原因になります。
細菌感染としてはA群溶血性連鎖球菌です。またウイルス感染に引き続き二次感染を起こす細菌にはインフルエンザ菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などがあります。肺炎マイコプラズマも原因となる重要な微生物です。また、気温の変化、乾燥、汚染された空気などの環境因子、慢性の気管支疾患や先天異常、未熟児や早産児などの固体因子などがかぜ症候群の症状を悪化さえたり、かぜ症候群と似た症状を起こすことがあります。

呼吸窮迫症候群の発生頻度

呼吸窮迫症候群(RDS)は早期産低出生体重児に発症します。
その頻度については在胎28週で70%、在胎30週で55%、在胎32週で35%、在胎34週で20%の割合で発症し、36週以降に出生した児ではほとんどみられません。
またRDS発症危険因子としては、周生期仮死(常位胎盤早期剥離、前置胎盤出血などによる胎児仮死)、陣痛発来前の帝王切開、双胎第2子、糖尿病母体からの出生児などがあります。

かぜ症候群の症状

原因となるウイルスによって症状が異なりますが、鼻から咽頭、喉頭、気管支につながる気道粘膜が炎症を起こすので、くしゃみ、鼻水、鼻閉、咽頭痛、咳などの気道症状のほか、おう吐、下痢、発疹、関節痛、眼脂などの気道外の症状、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感、食欲不振、不機嫌、などの全身症状を認めることがあります。
赤ちゃんでは突然に発熱したり、機嫌が悪くおっぱいやミルクの飲み方が悪くなったり、あやしても泣き止まない、おう吐や下痢をすることもあります。
赤ちゃんは鼻で息をしていますので、鼻がつまると息ができずおっぱが飲めなくなるとこがあります。
年齢が上になり自覚症状を訴えることができる子では、のどの痛みや違和感、寒気、からだがだるい、関節が痛い、頭痛、食欲不振などを訴えることがあります。
なかには、中耳炎、副鼻腔炎、急性気管支炎、肺炎、髄膜炎などの病気を合併することがあります。

かぜ症候群の治療

ウイルス性上気道炎では、ウイルスに対抗できる薬は存在しないため、解熱剤、去痰剤、鎮咳剤などの対症療法がおこなわれますが、経過が遅延したり細菌感染など二次感染が疑われる場合には抗生物質が加えられます。
安静にして保温・水分補給・栄養補給をし、症状を押さえる薬を使用します。
有効な治療法が存在しない以上、予防にこころがけることが大切です。
流行時には人の集まる場所には連れ出さない、外から帰ったら手洗いとうがいをおこないましょう。
インフルエンザウイルスは湿気に弱いので、加湿器の使用、ママやパパは外から帰った手洗いとうがを心がけましょう。
また、インフルエンザの予防接種はもっとも効果的な予防法です。

かぜ症候群の経過

「かぜは万病の元」といわれるように、疲労が重なって肺炎などを併発することがあります。特に月齢のひくい赤ちゃんは肺炎などを起こしてしまうため軽視しないよう注意が必要です。

ママへ

「かぜ」といってもさまざまな病気を引き起こすことがありまので早めに小児科を受診し、いつまでも熱が下がらない、せきがおかしい、息が苦しそう、吐き気やおう吐で水分がとれないでぐったりしているなどの症状があるときは再度受診しましょう。
こどもに個性があるように、かぜにかかりやすい子、かかってもわりあい元気な子、熱がでやすい子、中耳炎になりやすい子などさまざまです。
まわりに同じ年齢の子がいるとつい比較してしまい、ママは自分の育て方に自信がもてなくなってしまうことがあります。
しかし、これらは体質的なものだといわれています。
確かにはじめてのこどもの場合、熱が出た、吐いたなど最初はおろおろしがちですが、だんだんとママも慣れて対応できるようになってきますし、こどももだんだんと丈夫になり、かぜをひく回数も減ってきます。
あまり、神経質にならないようにしましょう。

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