マタニティ・ブルーズ
分娩直後の数日間に発現する経度の精神障害で、通常は数時間から数日程度といった一過性の経過をとります。欧米では30~76%の軽度で報告されていますが、日本女性は6.5~25.8%と低いことがわかっています。
マタニティ・ブルーズの原因
原因は十分には解明されていませんが、分娩後の急激な内分泌環境の変化が関連しているといわれ、このような身体的要因に、心理社会的要因が加味されて発症に影響を及ぼすと考えられえています。
マタニティ・ブルーズにかかりやすい要因
- 高齢
- 初産婦
- 神経質な性格
- 不定愁訴の多い妊婦
- 核家族
マタニティ・ブルーズの症状
- 【身体症状】
- 頭痛・疲労感・食欲不振
- 【精神症状】
- 不眠・涙もろさ・抑うつ気分・不安感・緊張感・気分の不安定・集中力困難・焦燥感・易刺激性
マタニティ・ブルーズの症状の増悪に影響を与える因子
- 慣れない育児への不適応(母乳栄養の確立、新生児の世話など)
- 睡眠不足
- 夫婦間の葛藤
- 夫や家族が非協力的
マタニティ・ブルーズの影響
一過性で通常2週間ほどで症状は消失しますが、産後うつ病に以降することもあるので、ブルーの症状が持続する場合や、いったん消失して再発すた場合には注意を要します。
スポンサーリンク