産後の膀胱炎
妊娠による尿路系の変化が、非妊時の状態に戻るには6~8週間を必要とします。
分娩後には、分娩時の子宮の圧迫によって膀胱筋の麻痺や出産によって子宮の圧迫が解除され膀胱充満感の消失な容量増大などにより尿閉がしばしば認められ、感染しやすい状態にあります。
完全に排尿が行われないと容易に細菌尿の状態となり、腎盂への逆行性感染の原因となります。
また、妊娠中はその約10%に膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症が認められ、分娩後にはさらに5%増加します。産褥期に尿路系の感染症のなかで最も発生頻度が高いものが膀胱炎です。
膀胱炎の原因菌
膀胱炎を引き起こす細菌でもっとも多いものが大腸菌で次にブドウ球菌で連鎖球菌はきわめて少ない。
膀胱炎の感染経路
尿道から菌が侵入し、膀胱の炎症が起こります。
膀胱炎の症状
膀胱炎の症状としては以下のようなものがあります。
- 尿意頻数
- 排尿痛
- 残尿感
- 軽度の発熱
- 腹
- 腹囲
- 胎児
- 浮腫
一般的な膀胱炎症状と同じですが産後ということで自覚症状の発現が遅れる傾向にあります。
膀胱炎の治療
抗生物質の内服や点滴治療が行われます。
スポンサーリンク