低在横定位
低在横定位とは、分娩時に児頭が骨盤の出口に達したときに矢状縫合が横径に一致したままで分娩が停止するものをいいます。
低在横定位の原因
低在横定位の原因としては以下のようなものがあげられます。
- 【胎児側の原因】
- 児頭の過小、胎児死亡、上肢の脱出など。
- 【母体側の原因】
- 扁平骨盤、骨盤の形態異常、骨盤低筋肉群の伸展不良、微弱陣痛など。
低在横定位の影響
低在横定位は以下のような影響を及ぼします。
- 【母体への影響】
- 軟産道の損傷、続発性微弱陣痛、感染、陣痛が過強になれば子宮破裂の危険性もあります。
- 【胎児への影響】
- 胎児機能機能不全、脳障害、胎児死亡などの危険性があります。
低在横定位の診断
低在横定位は内診によって診断されます。
低在横定位の処置
低在横定位と診断された場合には、自然に回旋が起こらなければ吸引分娩を試みられますが、回旋が起こらなければ帝王切開となります。
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