臍帯巻絡
臍帯が胎児の頚部、体幹、四肢などに1回から数回巻きつけているものを臍帯巻絡といいます。
臍帯巻絡の原因
臍帯巻絡が起こる原因としては以下のようなことがあげられます。
- 臍帯の過長など。
- 胎児の活発な運動など。
臍帯巻絡の頻度
臍帯巻絡の頻度は、全分娩の20~25%にみられます。
臍帯巻絡の影響
臍帯巻絡が起こった場合、母子に以下のような影響を及ぼします。
母体への影響
臍帯巻絡が母胎へ与える影響としては以下のようなものがあります。
- 児頭の下降が困難で分娩が遷延する。
- 臍帯の断裂など。
- 胎盤の剥離など。
- 子宮の内反など。
- 持続性微弱陣痛など。
胎児への影響
臍帯巻絡が胎児へ与える影響としては以下のようなものがあります。
- 反屈位、横位となりやすい。
- 児頭の骨盤内回旋が妨げられる。
- 巻絡が強いと血管の循環障害による窒息が起こることがある。
臍帯巻絡の診断
臍帯巻絡の診断には以下のようなものがあります。
- 胎児の頸部のあたりに臍帯雑音が聴かれる。
- 他に原因がないのに児頭の下降が遅れる。
- 胎児心拍モニター所見で一過性徐脈が見られる。
- 胎児娩出後に確定診断ができる。
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