膣裂傷
分娩時の膣の裂傷を膣裂傷といいます。
膣裂傷の好発部位
膣裂傷の好発部位の多くは膣の下3分の1に発生します。
膣裂傷の原因
膣裂傷の原因としては以下のようなものがあります。
- 【膣壁の伸展性不良、膣壁組織の脆弱化】
- 先天性、炎症、外傷などによる膣壁の伸展不良、高年初産婦の伸展不良、瘢痕などによる脆弱化など。
- 【過大な児頭周囲】
- 巨大児、回旋異常、反屈位など。
- 【胎児の早い産道通過】
- 急速分娩、過強陣痛、不適切な子宮収縮剤投与など。
- 【膣壁への外力】
- 骨盤位牽出術、吸引分娩、鉗子分娩など。
膣裂傷の症状
膣裂傷の症状は、児娩出後より、鮮紅色の出血がみられます。
膣裂傷の診断
膣裂傷の診断は、内診、クスコー診で膣部の裂傷を確認。
膣裂傷の治療
まずは、傷部位の止血、場合によっては縫合が行われます。また、炎症の抑制のため、抗菌薬の投与が行われます。
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