広骨盤
骨盤の諸経が正常より長く、骨盤腔が広すぎるものを広骨盤といいます。
広骨盤の種類
広骨盤は以下のように分類することができます。
- 【全広骨盤】
- 骨盤の全ての経が平等に長いものをいいます。
- 【一部広骨盤】
- 一部の経のみが長いものをいいます。
- 【漏斗状広骨盤】
- 骨盤の入り口の諸経は延長しているが、出口では正常に近く、骨盤の形が漏斗の形をなすものをいいます。
広骨盤の影響
広骨盤は、分娩経過に以下のような影響を与えます。
- 産道内の抵抗が少ないので陣痛が強ければ急産、墜落産となることがあります。
- 軟産道の伸展が不十分であれば裂傷が生じることがあります。
- 胎児の回旋異常もおこりやすい。
広骨盤の治療
分娩が開始したら腹圧を加えることを禁じ、急産、墜落産を防ぐよう分娩介助が行われます。
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