妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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太りすぎないように注意

肥満は動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の原因となっています。
肥満が不妊の原因の一つだと考えられ、不妊で受診するとダイエットするように指導を受けた方も多いと思います。
肥満はBMIが指標となっており、体重管理がおこなわれており、不妊症に関してもBMIを活用されています。

肥満だと妊娠しにくい理由

肥満だと妊娠しにくくなる理由にはいくつかのことが考えられています。

脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンの作用

カロリーの摂りすぎと余分な脂肪を脂肪細胞が蓄え、脂肪細胞自体が肥大し、脂肪細胞の肥大が限界に達すると脂肪細胞は細胞分裂して数が増え、さらに肥満となります。
脂肪細胞からはアディポネクチンという物質が分泌されます。
脂肪細胞が肥大してアディポネクチンの分泌が減少するとインスリン抵抗性が出てくるため糖代謝異常、高血圧、肥満、動脈硬化、がんになる可能性が高くなるといわれています。
女性に関して問題となることとしては、肥満でアディポネクチンが減少すると卵巣の壁が肥厚しててしまい排卵が起こりにくくなるなど排卵障害が起こることもわかってきました。

肥満と多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

インスリン抗体性が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に重要な役割を果たすことが明らかになりました。インスリンが卵巣に作用するとアンドロゲン分泌が増加します。アンドロゲンの増加は卵胞発育抑制や卵質低下を招き排卵障害がおこりやすいと考えられています。

肥満とその他妊娠に関わる文献

肥満と妊娠の関係は、標準体重より20%体重過多の場合、不妊症のリスクが2倍になるというデータも報告されています。肥満 女性の約半数に無月経、排卵 遅延、黄体機能不全などの月経異常を認め、高度肥満の場合は、無排卵となる可能性が高くなるといわれています。
また、日本においてBMIと妊孕性の関連性の調査が行われ、体外受精を行った方を低BMI、正常BMI、高BMIで分けた結果、正常BMI、低BMIが55%以上の比率であったのに対して、35%前後と大きく比率が下がる結果となりました。

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