妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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働く女性のストレス

総務省が発表した平成29年の就業構造基本調査の年齢階級別有業率をみてみると25~29歳の女性有業率は81.2%、平成24年の75.3%と比べると5.9%増加しています。さらに30~34歳の女性の有業率においてもは平成29年は74.0%、平成24年は68.2%で5.8%増加していました。
また、育児をしている女性の有業率をみてみると25~29歳の女性有業率は60.0%で平成24年の47.7%で13.3%の増加、30~34歳の女性においてもは平成29年は62.0%、平成24年は51.2%で10.8%増加していました。
企業による女性の活用拡大や家計を支える収入面の事情から子育て世代も離職せずに働き続ける傾向が強まっています。
女性の社会進出にともなって、女性も男性と同様にはたらき、結婚後も子育てと仕事を両立させる女性も特別な存在ではなくなってきました。
それと共に女性が肉体的にも精神的にも、受けるストレスもまた大きくなってきているのも事実です。
働く女性の健康に関して平成16年の厚生労働省から委託を受けた女性労働協会による「働く女性の実態調査」があり、この調査結果によると月経周期が不順であると応えたのは閉経した女性を除くと24%にもなります。そのうち46%、つまり全体の約12%の女性が次の周期が全く予測できないという深刻な状態です。
月経痛について薬を服用しても会社を休むほどが2.8%、薬を服用すれば仕事が出来るが25.8%でした。30%近い女性が鎮痛剤で痛みを抑えて働いているということになります。
この調査によると働く女性の70%以上が仕事でのストレスを感じています。月経痛、月経不順ではストレスを感じる者が感じない者の約1倍半。子宮内膜症では2.23倍、月経前の症状は2.07倍の人数という結果が出ています。ストレス以外の要因で婦人科疾患が増悪するとされているのは喫煙、通勤勤務時間の長さ、早朝・深夜の交代勤務、粉塵が多い、低温すぎる、重たい者の運搬、などでした。調査の考察には以下のようにまとめられています。
「ストレスをとても感じる者はストレスに対する閾値が低い事、実際にストレスが強い事の両方が考えられるがいずれにしてもストレスが強い環境下では中枢神経系を介して月経不順になる事は良く知られており今回の調査でも月経不順の一因としてストレスが関与される事が示された」

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