妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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流産の分類

流産は、以下のように分類されます。

完全流産

完全流産とは、胎児(胎芽)およびその付属物(胎盤・卵膜・臍帯など)が完全に排出された状態をいいます。
症状としては今までみられていた出血や下腹部痛が軽減または消失します。
完全流産の検査・診断としては、超音波検査において胎児(胎芽)確認することができません。
特に治療の必要はなく多くの場合、自然に子宮収縮がおこります。

不全流産

不全流産とは、胎児(胎芽)およびその付属物(胎盤・卵膜・臍帯など)の排出が始まり、一部が残留した状態で、症状としては、出血、下腹部痛が持続します。
不全流産の検査・診断としては、超音波検査で胎芽(胎児)を認めない。または、胎芽(胎児)を認めても心拍動が確認できません。
多くの場合、子宮内容除去術がおこなわれます。または、胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われることもあります。

稽留流産

稽留流産とは、胎児(胎芽)が子宮内で死亡し、子宮内に停滞しているが腹痛や出血などがないため母親自身は気づかない状態をいいます。
無症状のことが多い(少量の性器出血を認めることがある。)ため、妊婦健康診査時の超音波検査で見つかることがあります。
稽留流産の治療は、子宮内容除去術がおこなわれる場合と胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われる場合があります。

進行流産

進行流産とは、流産が進行している状態をいい、多量の出血や下腹部痛がみられます。
進行流産の検査・診断は、超音波検査において胎嚢の形が崩れたり小さくなっています。胎児(胎芽)を認めない場合や胎児(胎芽)が確認できても心拍動を確認することができない場合があります。
子宮内容除去術がおこなわれます。または、胎児(胎芽)や胎盤などの付属物が自然に排出されるのを末待機療法が行われることもあります。

化学的流産

化学的流産とは、妊娠反応は陽性となったが超音波検査で胎嚢が確認される時期(妊娠5週)以前に流産になったものをいいます。
少量の出血を認めるため月経が少し遅れたと思い妊娠に気づかない場合もあります。

感染性流産

感染性流産とは、一般的には流産経過中に子宮内感染が生じた状態をいい、発熱し、重症化すれば敗血症を起こすこともあります。

反復流産

反復流産とは、流産を2回繰り返す場合をいいます。

習慣流産

習慣流産とは、流産を3回以上繰り返した場合をいいます。

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