妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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流産とは

流産とは、妊娠22週未満(妊娠21週6日まで)の期間に妊娠が終了したものをいい、全妊娠の8~15%を占めるとされ、母体の加齢とともに発生頻度は高くなり、とくに40歳以上では流産率は25%にも達します。
厚生労働科学研究班によれば、妊娠歴のある 35~79歳の女性のうち3回以上の流産は0.9%、2回以上の流産は4.2%で、38%が1回以上の流産を経験していることが明らかになっています。
さまざまな病的原因のために流産した場合を自然流産、人工的に妊娠を終了させた場合を人工流産といいます。
流産の原因には、胎児側と母体側ともにさまざまですが半数以上は胎児側因子と考えられています。

流産の原因

流産の原因には胎児側に原因がある場合と母体側に原因がある場合があります。

胎児因子による流産の原因

胎児(妊卵)因子…染色体異常、遺伝子病、先天的形態異常、胎児付属物(胎盤、臍帯)の異常などがあります。

母体因子による流産の原因

母体側因子…子宮の異常、感染症、内分泌異常、自己免疫疾患、染色体異常などがあります。

自然流産

自然流産は全妊娠の10~15%に起こりますが、最も頻度が高い原因は胎児染色体異常であるといわれています。
自然流産の約50~70%に染色体異常が認められ、多くの異常は配偶子が形成される過程、あるいは受精時に偶発的におこることがわかっています。この偶発的に発生する染色体異常はどの妊娠においても発生する可能性がありますが、予防あるいは治療することはむずかしいとされています。
配偶子、受精卵の染色体異常率は、卵子の異常率が25%、精子の異常率が15%、受精の異常率が8%、受精卵の染色体異常率が45%(新女性医学大系より)。

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