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子宮頚管因子の不妊症の治療の流れ

子宮頚管とは、子宮腔と膣をつなぐ長さ2~3㎝の管をいい、子宮頚管の内膜は子宮頚管粘液ば分泌されます。
頚管粘液は、通常は細菌が子宮に入るのを防ぐ役割をはたしています。
子宮頚管粘液の性状および量は、卵巣から分泌されるホルモンによって変化します。そのため、月経周期 によって変化がみられ、排卵期の子宮頚管粘液は鶏卵の卵白状を呈し透明となり、量が増え、かつ弱アルカリ性を呈し精子の貫通を助けるといわれています。

子宮頚管因子の不妊

子宮頚管に原因による不妊症には、頚管粘液分泌不全や子宮頚管炎、頚管腺の器質的異常、精子抗体などにより精子の子宮への上昇が阻害されます。

子宮頚管因子不妊の治療

不妊症の検査、頚管粘液検査、フーナーテスト、抗精子抗体検査、クラミジア検査などが行われ、原因が特定された場合は以下のような治療が行われます。

頚管粘液分泌不全の治療

子宮頸管粘液はエストロゲンが関係し、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌に問題がある場合にはエストロゲン剤の投与によりホルモンバランスの乱れを改善します。
また、排卵誘発剤のクロミフェン製剤の長期服用により頸管粘液の分泌が少なくなることがあり、その場合は、クロミッド投与を止め薬の種類が変更されます。
ホルモン剤の投与などにより治療効果が得られない場合は、精子を人工的に直接子宮腔へ 運ぶ人工授精(AIH)という方法が有効とされています。

子宮頚管炎の治療

まずは炎症を起こしている原因に対して抗生物質により治療が行われます。

抗精子抗体の治療

抗体が陽性の場合でも抗体価が低ければ、人工授精(AIH)で妊娠できる可能性もありましが、抗体価が高い場合は、体外受精や顕微授精による治療が行われます。

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