妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

子宮因子の不妊症の治療の流れ

子宮は胎児を育む器官で、卵巣から排卵され、卵管内で精子と出会い受精が起こり、受精卵は子宮内膜に着床し、胎盤が形成され、胎児を成長、発育させる器官です。
卵子が育ち、排卵が起こり、受精し、受精卵が細胞分裂を繰り返しながら卵管を通って子宮内に到着しても、子宮になんらかの異常や問題がある場合、受精卵が子宮内膜に着床することができず着床障害と診断されます。
子宮因子の不妊には、子宮の構造自体に問題がある子宮奇形には、たとえば重複子宮や中隔子宮、双角子宮などがあります。また、着床を阻害するといわれている子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどが不妊の原因とされます。

子宮の構造自体に問題がある場合

先天性の重複子宮や単角子宮では経過をみながら妊娠に対する努力が行われ、流産歴のある場合や長期の不妊の場合は手術の適応となる場合もあります。子宮中隔や子宮内癒着症では子宮鏡下手術が推奨されます。

子宮筋腫の場合

子宮筋腫は粘膜下筋腫、筋層内筋腫などで子宮内腔の変形、延長を伴う場合、月経困難、過多月経などの自覚症状、卵管閉塞の原因、その他の不妊原因がみあたらなず長期不妊が継続している場合などでは手術療法が考慮されます。
5㎝以上の粘膜下筋腫では子宮鏡下にTCRが行われ、筋層内または漿膜下筋腫の場合にはGnRHアゴニスト(GnRHa)療法後に腹腔鏡下筋腫核出術が行われます。

子宮腺筋症の治療

子宮内膜症が子宮の筋肉の中に発生する子宮腺筋症に対しては、まずGnRHアナログなどのホルモン治療が半年前後おこなわれ、治療効果が期待できない場合には手術が行われる場合もあります。

子宮内膜癒着の治療

外傷性子宮腔癒着症(アッシャーマン症候群)は、TCRまたは子宮内膜全面搔爬術によって内腔を形成し、IUDを挿入して再癒着を防止するとともに、内膜再生のためカウフマン療法がおこなわれます。

スポンサーリンク