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MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging)は磁気共鳴画像といい、非常に強力な磁石のトンネルの中に入り、磁石の力で断層撮影を得る方法で子宮や卵巣形態の詳細な情報が得られます。
MRI検査は、高磁場の磁石のなかで体内の水素原子核に電磁波を加えることで、そこから発生する微弱な電磁波をとらえる(核磁気共鳴現象)により、人体の断面画像を得る画像診断法で、コントラスト分解能が高く、パラメーター設定によりさまざまな情報が得られます。
CTのようにX線を使用しないため、放射線被爆がないのが特徴のひとつです。MRI検査の装置には、従来のトンネル(クローズ)タイプとオープンタイプがあります。

不妊症におけるMRI検査の意義

子宮や卵巣などの骨盤内臓器は心拍動や呼吸運動に影響を受けにくい位置にあるので婦人科疾患の診断にMRI 検査は最適です。
MRI検査は、X線被曝がないため繰り返しの検査が安心して受けられるというメリットがあります。
軟部組織(子宮、卵巣、筋肉、腸、肝臓などの内臓類)のコントラスト分解能が非常に高いため、子宮筋腫の大きさ、位置、その内部の性状、子宮腺筋症と子宮筋腫の違い、卵巣腫瘍の内部に貯留している液体の性状などの分解能が非常に高いため婦人科疾患の診断はCTよりも優れており、腫瘍性病変の評価には欠くことができない検査法となっています。
らに、撮影方向のバリエーションが豊富で、多方向からの断層画像が得られ、その画像解析により病変だけでなく周囲組織との位置関係が把握することができ治療法の選択に重要な情報を得ることができます。

MRI検査を安全におこなうために

造影剤を用いない検査の場合は、食事制限などがなく予約の時間に受診します。
造影剤を使用する場合は食事の制限ありますので指示に従ってください。
MRI検査において、皮膚の腫脹、熱傷、変色などが起こる可能性があるため、コンタクトレンズ・化粧・ヘアピン・針治療の針・貴金属類・金属(ラメなど)や金属の付随した衣類・遠赤外線肌着・ネイル・ニトロダーム・カイロ・湿布類は検査前に外す必要があります。
また、クレジットカード・テレホンカード・定期券などはMRI装置から発生している磁気のために使えなくなってしまいます。検査室には持ち込まないで下さい。

MRI検査の禁忌

MRIで使われる磁石や電波は、普通の場合は人体への影響はありません。
ただし、次のような方はMRI検査を受けられないことがあります。

  • 心臓ペースメーカーや刺激電極などを体内に入れている方。
  • 血管ステントや人工弁置換術などの手術を受けたことのある方。
  • 体内に脳動脈クリップや人工関節などの金属が埋め込まれている方。
  • その他、以前に外科手術を受けたことがある方。
  • 妊婦もしくは妊娠している可能性のある方。
  • 刺青をいれている方、避妊リングを体内にいれている方
  • てんかんの既往のある方(大きな音で稀にてんかん発作が誘発される場合があります)。
  • 閉所恐怖症など狭い場所が苦手な方、大きな音に敏感な方。

MRI検査で造影剤を使用する場合の注意点

より詳しい検査を行うためにMRI用造影剤を使用する場合があります。次に該当する方は造影剤の使用ができない場合がありますので事前にお知らせください。

  • ヨードまたはヨード造影剤に過敏症の既往歴がある方。
  • 重篤な甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症)。
  • 一般状態が極度に悪い方。
  • 喘息、重篤な心障害、重篤な肝障害、腎機能低、急性膵炎、マクログロブリン血症、多発性骨髄腫、テタニー、褐色細胞腫あるいはその疑いがある方。
  • 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
  • アレルギー体質の方。
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