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子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)

子宮鏡検査とは、経頚管的に子宮腔に内視鏡を挿入して子宮腔や頚管内の状態を調べる検査で、特に麻酔などは必要なく外来で検査を行うことができます。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)の意義

子宮鏡検査は不妊または不育症の原因である子宮内腔病変を最も直接的にしかも即座に診断できる方法です。
また、これらの病変を子宮鏡下に手術することが可能かどうかを判断するためにかかせない検査です。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)の適応

子宮鏡検査の適応は日本産科婦人科学会によると以下の疾患となります。
症状・既往による子宮腔内精査、子宮腔内病変・奇形・異物の精査を対象です。

  • 不正子宮出血,過多月経
  • 不妊症、不育症
  • 子宮内膜細胞診に異常所見のある症例
  • 子宮卵管造影に異常所見のある症例
  • 子宮腔内病変(腫瘤性病変)―子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫、子宮体癌
  • 子宮腔癒着(Asherman’s syndrome)
  • 胎盤遺残、胎盤ポリープ
  • 子宮奇形
  • 子宮内異物(IUD)

以上とされており、不妊症の場合は、超音波検査などで異常があった場合におこなわれます。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)の検査の時期

子宮鏡検査を行う理想的な時期は、月経終了の初期内膜増殖期、月経終了後から月経10日目以内の時期におこなわれます。出血のある場合は止血剤を投与し止血してから検査が行われることもあります。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)の検査方法

基本的には麻酔を使用することがないため検査前の食事の制限はありません。(病院によっては検査後にポリープなどの切除を行う場合があるため静脈麻酔でおこなわれます。)
子宮鏡検査の検査方法は、小型カメラがついた子宮鏡(ヒステロファイバースコープ)とよばれる内視鏡を、膣から子宮の内腔に挿入して観察をおこないます。
子宮鏡の先端は直径が約3~5㎜程度の細いもので、モニターで確認することができます。
また、小さなポリープであれば、検査時に切除をおこない治療することもあります。
検査はケースにもよりましが10分程度で終了します。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)でわかること

子宮鏡検査では、子宮腔にできた子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜異型増殖症、粘膜下筋腫、子宮中隔、子宮腔癒着症、子宮内膜がんなどを調べることができます。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)の禁忌

頚管・子宮または卵巣などの付属器に炎症があるときには、炎症が広がる可能性があるため子宮鏡検査の絶対的禁忌です。
また、妊娠、確認された子宮頸がん、大量の子宮出血などがある場合は比較的禁忌とされます。

子宮鏡検査(ヒロテロスコピー)の合併症

子宮鏡検査の合併症としては、

  1. 子宮穿孔
  2. 感染症
  3. 出血
  4. Co2塞栓症など

子宮鏡下選択的卵管通水法とは

の卵管カテーテルを個々に挿入し、生理食塩液またはインジゴ生理食塩液を注入し、卵管通過性を確認するとともに軽度の通過障害を改善させる効果が期待だれます。

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