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ゲスターゲンテスト

ゲスターゲンテストとは、無月経の方にプロゲステロンを投与して消退出血の有無により無月経の程度を判定します。
ゲスターゲン(黄体ホルモン)の投与により内因性エストロゲン(卵胞ホルモン)分泌の有無を間接的に測定することで無月経の重症度を調べる検査です。
プロゲステロンを投与して出血があれば、無月経の程度が軽い第1度無月経ということになります。
ゲスターゲンとは、プロゲステロンの作用と同じ作用をもった物質をゲスターゲン、プロゲストーゲンまたはプロゲスチンと総称します。プロゲステロン(Pg)は天然の黄体ホルモンをさすため、合成物質を含むゲスターゲンという名称が用いられます。
ゲスターゲンもステロイドホルモンの一種ですが、多くの臓器ではステロイド生合成の中間産物に過ぎません。しかし、ゲスターゲンは、黄体では最終代謝物として登場するので黄体ホルモンとも呼ばれます。したがって黄体機能の評価にはゲスターゲン値がもちいられます。

ゲスターゲンテストの診断

ゲスターゲン投与後、薬効の消失により消退生出血がみられるものを第1度無月経といいます。
ゲスターゲンでは、消退出血が起こらず、エストロゲンとゲスターゲンの投与後、薬効の消失により消退出血を来たすものを第2度無月経といいます。
第1度無月経と第2度無月経の重症度判定と赤ちゃん希望の有無に基づいて治療法を決定されます。

無月経

無月経とは、月経が発来しないことをいい、原発性無月経と続発性無月経とがあります。

原発性無月経の検査

満18歳になっても月経が発来しないものをいい、染色体異常や遺伝子異常などが少なくありません。そのため、診断には生殖器の発達の理学的検査として画像検査、内分泌検査、染色体検査に加えて遺伝子検査などが行われます。

続発性無月経の検査

続発性無月経とは、月経があった女性が予定月経発来日になっても月経が発来せず無月経であるものをいいます。
続発性無月経は、原因を解明し、それに対する治療をおこなうことで月経周期を整えることが可能であることが多いといわれています。
続発性無月経でとくに頻度が高い無排卵性無月経や無排卵周期症などに代表される排卵障害は、同時に内分泌異常を有し、排卵のみならず黄体期の不全状態も導くことになります。
続発性無月経である場合は、エストラジオール、プロゲステロンなどのホルモンやLH・FSH、プロラクチン(PRL)などの下垂体ホルモンを測定する内分泌検査がおこなわれます。また、治療法を選択するために同時にゲスターゲンテスト(プロゲステロンテスト)やエストロゲン-プロゲステロンテストなどがおこなわれます。

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