妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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月経周期とホルモン検査

不妊症の原因のうち排卵障害は約20%以上を占め、それにかかわるホルモンを調べることは最も重要な基本検査のひとつです。

不妊症のホルモン検査の意義

血液中のホルモンは月経周期によって大きく変化します。
月経周期や排卵は、視床下部・下垂体・卵巣などから分泌されるホルモンがバランスよく働くことで正常にはたらくのですが、何らかの原因で視床下部・下垂体・卵巣のいずれかの働きが悪くなると月経の乱れや排卵障害などが起こり不妊症となってしまいます。
妊娠にかかわるのホルモンの量、分泌状態を調べるのがホルモン検査で、ホルモン量が月経周期によって変動するため、不妊症の検査では、月経周期に合わせて行う検査とどの時期でも可能な検査があります。

ホルモン検査がおこなわれる時期

ホルモン検査は月経周期によって同じ項目でも月経周期でかなり値に変動があるのでホルモン量が安定している時期に行われます。
*病院によって異なる場合があります。

月経期(月経周期の3~5日目)におこなわれるホルモン検査

下垂体からのホルモン分泌が、卵胞の発育に適した状態かどうかを検査します。
黄体形成ホルモン(LH)検査、卵胞刺激ホルモン(FSH)検査、プロラクチン(PRL)検査、甲状腺機能検査(TSH、FT4、FT3、マイクロゾームテスト)などのホルモン検査がおこなわれます。
そのほかの検査として子宮卵管造影、超音波下卵管造影、ルビンテストなどがおこなわれます。

卵胞期(月経周期の7~9日目)におこなわれるホルモン検査

月経周期の卵胞期、基礎体温の低体温の時期におこなうホルモン検査には、黄体形成ホルモン(LH)検査、卵胞刺激ホルモン(FSH)検査、プロラクチン(PRL)検査などがおこなわれます。

排卵期(月経周期の12~15日目)におこなわれるホルモン検査

卵胞が成熟しているか、頚管粘液が受精のために適した状態に変化しているかを検査します。
エストラジオール(E2)、プロラクチン(PRL)などのホルモン検査がおこなわれます。
そのほかの検査として頚管粘液検査やフーナー検査などがおこなわれます。

黄体期(月経周期の21~23日目)におこなわれるホルモン検査

ホルモン分泌、子宮内膜が着床に適した状態かを検査します。
プロゲステロン(黄体ホルモン)のホルモン検査が行われます。

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