不妊症の検査と月経周期
不妊症の検査には実施する時期が評価するうえで特に重要であるため、基礎体温の時期にあわせて適した時期に検査をおこなう必要があります。
ホルモン値や卵胞径、子宮内膜は月経周期の時期により変化しするため、正しく評価するためには月経周期の時期に適した検査がおこなわれます。
月経1~6日(月経期)
ホルモンバランスの異常や卵巣の予備機能、感染症の有無を調べます。
- ホルモン検査:FSH・エストロゲン・LH・プロラクチン
- 月経血培養検査(結核菌の有無)
- エストロゲン、プロゲステロン測定
月経7~9日(卵胞期)
下垂体からのホルモン分泌が卵胞の発育に適した状態かを調べます。
- ホルモン検査:LH・FSH・プロラクチン(PRL)
- 超音波検査:卵胞計測・子宮内
- その他の検査:子宮卵管造影・超音波下卵管造影・ルビンテスト
月経12~15日(排卵期)
卵胞が成熟しているか、頚管粘液が受精のために適した状態に変化しているかを調べます。
- ホルモン検査:エストロゲンLH・プロラクチン・尿中黄体化ホルモンサージ
- 超音波検査:排卵日予測・発育卵胞数・卵胞径計測・子宮内膜の厚さ計測
- その他の検査:頚管粘液検査・フーナーテスト
月経21~23日(黄体期)
ホルモン分泌、子宮内膜が着床に適した状態かを調べます。
- ホルモン検査:プロゲステロン・エストロゲン
- 超音波検査:排卵の確認・子宮内膜厚
- その他の検査:子宮内膜組織検査
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