妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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不妊症の問診

不妊で悩む女性は、不安や抑うつなどの心理的ストレス状態にあります。また、不妊により夫婦間の軋轢により不妊症の検査や治療に抵抗を感じ、受けられない場合もあります。
また、不妊症の治療は時間を要することもありますからまずは、医師との信頼関係を構築する必要があります。
十分に時間をかけて説明を受け、検査や治療をすすめることが大切です。
不妊症カップルの約3割が男性と女性の両者に不妊原因が存在しますので検査は男性側と女性側で同時にすすめていくのが原則となっています。

問診

初診時に十分な時間をかけて問診がおこなわれます。問診の項目はそれぞれの病院で異なりますが、一般的な問診の項目を以下のようなものです。

不妊期間

不妊期間とは実質的な不妊期間であり、避妊をおこなった場合はこれに含まれません。
また、避妊をおこなっている場合は、どのような避妊方法をおこなったということも重要な情報となります。

月経歴

初経の時期、月経周期、月経期間、月経量、月経困難の有無と発症時期およびその重症度など月経歴の問診がおこなわれます。

妊娠歴・分娩歴

既往の妊娠(流産、異所性妊娠を含む)および分娩について詳しく問診がおこなわれます。

婦人科疾患の既往歴

骨盤内炎症性疾患の有無、性感染症の有無、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症の有無および治療歴、子宮、卵管、卵巣の手術既往、とくに両側製卵巣腫瘍の手術既往は卵巣機能の低下の可能性が示唆します。
また、子宮がん検診を受けていればその時期と検査結果、子宮頚部細胞診異常の有無および治療歴に関して問診がおこなわれます。

全身疾患の既往および治療歴

内科的、外科的疾患の医療歴および現在の内服薬の服用の有無について問診がこなわれます。

腹部手術の既往歴

下腹部の手術歴は腹腔内癒着の可能性を示唆します。鼠径ヘルニアの手術既往は卵管通過障害の原因やアンドロゲン不応症の停留精巣の可能性が示唆されます。
虫垂炎の治療経過なども尋ねられます。(汎発性腹膜炎の有無など)

夫婦関係

性交の回数、時期について。また、性交困難の有無、性交痛などの問診がおこなわれます。
性交時痛は月経困難症や排便痛とともに子宮内膜症の可能性を示唆します。

不妊症の検査と治療歴

過去の不妊症の検査の時期とその結果と治療歴に関する問診がおこなわれます。不妊症の検査に関する情報は、検査機関を短縮できるばかりでなく不妊原因の予測が可能な場合があります。

生活様式

妊娠しやすさに影響すを与える因子として、喫煙や飲酒などの嗜好品の摂取、ストレス、体重の増減、職業などについて問診がおこなわれます。

家族歴

同胞における不妊症の有無、早発閉経の有無、先天性疾患の有無などについて問診がおこなわれます。

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