妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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不妊に関する統計

結婚したらすぐに妊娠する、いつでも妊娠できる。
そう、思っている女性は多いと思います。
十年ほど前に使われ始めた「妊活」という言葉、テレビや雑誌で使われるようになり流行語となり、今では定着しています。
赤ちゃんは「授かりもの」と言われますが、出生数は年々減少しており、その要因として晩婚化や未婚率の上昇が考えられます。

不妊の割合

日本産科婦人科学会では不妊の定義を「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいい、一定期間を1年というのが一般的である」としています。
さらに、「不妊のカップルは約10組に1組と言われていますが、近年、妊娠を考える年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いとも言われています」と言っています。

妊孕力と女性の年齢

妊孕力(にんようりょく)とは、妊娠する力のことをいいます。
卵子の元(卵母細胞)は排卵の度に減少し続け、新たに産生されることはありません。さらに、卵子は加齢に伴って老化します。これらのことが妊孕力の低下につながっています。
一般的には、健康なカップルが1年間避妊せずに性交渉した場合、約80%が妊娠できるといわれており、35歳以上で約50%、40代前半で約30%台、45歳以降には5%以下にまで低下します。

不妊の頻度

不妊の頻度は25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%という報告があり、30歳から自然に妊娠する確率が減っています。

不妊を心配したことがあるカップルの割合

2015年に国立社会保障・人口問題研究所が行った調査によると、「不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は、35.0%と前回(31.1%)よりも増加した。子どものいない夫婦ではこの割合は55.2%(前回52.2%)にのぼります。
実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で18.2%(同16.4%)、子どものいない夫婦では28.2%(同28.6%)でした。

不妊治療の現状

日本産科婦人科学会が集計した平成28年の生殖補助医療の実施数をみてみると、不妊治療を受けている患者数は、447.790人、その内訳は、新鮮胚(卵)を用いた治療延べ件数が255,828人、体外受精を用いた治療延べ件数が94,566人、顕微授精を用いた治療延べ件数が161,262人、凍結胚(卵)を用いた治療延べ件数が191,962人でした。
また、生殖補助医療による出生児数の推移は、2016年が54.110人で総出生児数の割合は5.54%、2013年が42,554人で総出生児数の割合は4.13%、2010年が28,945人で総出生児数の割合は2.70%、2007年が19,595人で総出生児数の割合は1.80%という結果でした。

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