潰瘍性大腸炎（UC）の腸管外合併症

潰瘍性大腸炎（UC）は、さまざまなの症状のほか、合併症が生じる場合があります。
潰瘍性大腸炎の合併症には、腸管合併症と腸管外合併症があります。
腸管外合併症とは、腸管以外に生じる合併症のことをいいます。

潰瘍性大腸炎（UC）の腸管外合併症は免疫的機序あるいは低栄養、腸管病変などによって発症し、胆道系、筋・関節系、皮膚、眼、泌尿生殖器系、血液系、心肺系などにみられます。

潰瘍性大腸炎にみられる胆道系の腸管外合併症としては、脂肪肝、自己免疫性肝炎、高アミラーゼ血症、膵炎、胆石症、胆管周囲炎、胆汁うっ滞症、原発性硬化性胆管炎、胆道癌などがあります。

潰瘍性大腸炎にみられる筋・関節系の腸管外合併症としては、発性関節炎、関節症、脊椎炎などがあります。

潰瘍性大腸炎にみられる泌尿生殖器系の腸管外合併症としては、ネフローゼ、腎炎、尿路結石症などがあります。

潰瘍性大腸炎にみられる血液系の腸管外合併症としては、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、鉄欠乏性貧血などがあります。

潰瘍性大腸炎にみられる血液系の腸管外合併症としては、高血圧、喘息などがあります。

潰瘍性大腸炎にみられる皮膚・眼の腸管外合併症としては、結節性紅斑、壊疽性膿皮症、多形滲出性紅斑、口内炎、結膜炎や虹彩炎などがあります。

潰瘍性大腸炎にみられるその他の腸管外合併症としては、精神・神経障害、糖尿病、膠原病などがあります。