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潰瘍性大腸炎(UC)の腸管合併症

潰瘍性大腸炎(UC)は、さまざまなの症状のほかにも、合併症が生じる場合があります。
合併症には、腸管に生じる腸管合併症と腸管以外に生じる腸管外合併症があります。
潰瘍性大腸炎(UC)の腸管合併症には、大腸からの大出血、穿孔、中毒性巨大結腸症、大腸がんなどが起こることがあります。

潰瘍性大腸炎(UC)の合併症による大腸からの大出血

潰瘍性大腸炎は主に大腸粘膜にびまん性にびらんや潰瘍を形成する炎症性病変であり、出血は潰瘍性大腸炎の代表的な症状ですが、腸粘膜のびらんや潰瘍が悪化、潰瘍の進行により生じた露出血管、炎症性のポリープなどから明らかに異なる大量の出血がみられることがあります。急激に多量に出血し、ショック症状や貧血がみられ ることがあり、緊急に内視鏡的あるいは外科的治療が必要になります。

潰瘍性大腸炎(UC)の合併症による大腸の狭窄

寛解・再燃を繰り返したり、炎症が長時間続くことにより腸管が狭くなる(狭窄)、あるいまた、炎症性のポリープが増大し、腸管内いっぱいに大きくなり、閉塞することもあります。
限定的な狭窄であれば内視鏡手術により狭窄している部分を拡張する手術が可能です。
広範囲な狭窄や閉塞は外科的治療となります。

潰瘍性大腸炎(UC)の合併症による大腸の穿孔

潰瘍性大腸炎が重症化し、炎症が筋層までおよび、潰瘍が深部まで進むと穿通性の潰瘍ができ、腸に穴があくこともあります。
あきらかな穿孔が認められれば、緊急手術が必要になります。

潰瘍性大腸炎(UC)の合併症の中毒性巨大結腸症大腸孔

炎症が急速に悪化すると腸管運動が低下し、腸内にガスなどがたまって大腸が風船のように膨らみ、巨大化してしまう状態となります。大腸の機能低下により全身に中毒症状(発熱や頻脈など)が あらわれます。

潰瘍性大腸炎(UC)の合併症の大腸がん

長い期間が経過した潰瘍性大腸炎では、炎症が続いたことにより、腸の癌化の危険性が高くなると言われています。

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