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潰瘍性大腸炎(UC)の術後合併症

潰瘍性大腸炎(UC)に対する手術は、生活の質の維持・改善のために行われるのですが、手術自体がうまくいったとしても術後に合併症を起こることはあります。
潰瘍性大腸炎(UC)の手術が順調に終了した後、注意が必要なものが術後の合併症です。

潰瘍性大腸炎(UC)の術前のステロイドなどによる合併症

潰瘍性大腸炎(UC)の手術適応の方のほとんどがそれまでにペンタサやサラゾピリンなどの5-アミノサリチル酸製剤、プレドニゾロンなどのステロイド製剤による内科治療を受けており、このことが手術後に影響することがあります。
ステロイド、シクロスポリン、タクロリムスなどは免疫抑制効果が強いため感染症や縫合不全の危険性が高くなります。
手術前ににステロイド減量が行われ、術後においてもステロイドカバーにより減量がおこなわれます。

潰瘍性大腸炎(UC)の手術後の合併症

手術後に起こる合併症としては以下のようなものがあげられます。

  • 骨盤内感染症:回腸肛門吻合術の合併症。
  • 腸閉塞(イレウス):腸管の一時的な麻痺や腸管癒着。
  • 縫合不全:ステロイドによる内科治療を受けている場合、創傷治癒不良による縫合不全の頻度が高い。
  • 大腸下部の炎症部位へ直接薬を届けることができる。
  • 排便障害:手術術式の進歩により肛門機能を温存することができるようになり少なくはなっている。
  • 排尿障害:手術の際に神経を傷つけたり切除したことでおこる。
  • 性機能障害:手術の際に神経を傷つけたり切除したことでおこる。
  • 回腸嚢炎:手術で形成した回腸末端部で作る便を溜める嚢であるポーチに発症する炎症。
  • その他:術後出血、肺炎などの呼吸器合併症、痔瘻、瘻孔など。
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