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潰瘍性大腸炎(UC)の分割手術

潰潰瘍性大腸炎(UC)に対する手術は一般的に二期分割手術もしくは三期分割手術の分割手術がおこなわれます。

潰瘍性大腸炎(UC)の二期分割手術

二期分割手術とは、手術を2回に分けておこなう分割手術で、通常行われる手術です。
第1期:①大腸全部切除する大腸全摘出、②小腸の末端を折り曲げた回腸嚢(便をためる袋)と肛門をつなぐ、③回腸人工肛門造設術が行われます。
人工肛門は吻合部を保護するために一時的に作られるます。
第2期:人工肛門閉鎖術が行われます。
肛門括約筋の機能が回復し、肛門 から排便ができるようにします。

潰瘍性大腸炎(UC)の三期分割手術

三期分割手術とは、手術を3回に分けておこなう分割手術で、結腸の出血や穿孔を起こした場合の緊急手術や全身状態が非常に悪い場合などに行われます。
第1期:直腸以外の大腸のみを切除する結腸亜全摘術のみが行われます。
第2期:1期の2~3か月後に①第1期の手術で残した直腸を完全に摘出し、②小腸の末端を折り曲げた回腸嚢(便をためる袋)と肛門をつなぐ、③一時的人工肛門を造設します。
第3期:2期の1か月半~2か月後に人工肛門閉鎖行がわれます。

潰瘍性大腸炎(UC)の一期のみの手術

二回・三回と手術を行うことは負担となるため一度の手術で終わる方法もあります。
直腸粘膜を約2cm 残して肛門管でJ型回腸嚢と吻合する回腸嚢肛門管吻合術があります。この方法は全身状態が良い、肛門管に炎症がほとんどない、肛門機能が良好など状態がよいケースが対象となりますが、直腸粘膜が残るため将来、残った粘膜に炎症の再燃や癌が発生するという危険性があります。

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