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潰瘍性大腸炎のステロイド注腸

副腎皮質ステロイド局所製剤は、血便などの症状がある活動期の治療に使用されます。
潰瘍性大腸炎(UC)のステロイド注腸には薬剤にはステロネマやプレドネマなどがあります。
注腸剤による局所療法は、飲み薬が効きにくい肛門よりの大腸の炎症をしずめる効果が期待できるうえ、全身的な副作用も比較的少ないのが特徴です。

ステロネマ注腸

ステロネマ注腸に用いられる成分はベタメタゾン リン酸エステルナトリウムはステロイドの一種で、炎症をおさえる強い作用があり、活動期の炎症を抑えるために用いられます。
1日1~2個を直腸内に注入します。
ステロネマの主な副作用は、発疹、月経異常、下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、多幸症、不眠、頭痛、めまい、排便感増強、熱感等、筋肉痛、関節痛、満月様顔貌などがあります。

プレドネマ注腸

プレドネマ注腸に用いられる成分は、 プレドニゾロンリン酸エステルナトリウムはプレドニゾロンを有効成分とする注腸剤で、炎症をおさえる強い作用があり、活動期の炎症を抑えるために用いられます。
1日1個を直腸内に注入します。症状に応じて増減されます。
プレドネマの主な副作用は、月経異常、下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、多幸症、不眠、頭痛、めまい、筋肉痛、関節痛、局所的刺激症状、満月様顔貌、浮腫、血圧上昇などがあります。

ステロイド注腸の使用方法

  • 薬液をできるだけ大腸内に維持しておく必要がありますから就寝前などが良いでしょう。
  • 排便をすませておきましょう。
  • 初めは無理に全量を入れず確実に注入できる量から始めましょう。
  • 冬など寒いときは、薬液をお湯につけて体温程度に加温しましょう。
  • ノズルをスムーズに挿入するためにノズル部分に潤滑油を塗るのも良いでしょう。
  • 左側臥位になり、肛門から4~6㎝ノズルをゆっくりと挿入し、容器を徐々に握りしめながら薬液をゆっくりと注入しましょう。
  • 薬液を注入したあとはより遠くまで薬液を届け、大腸粘膜にまんべんなく薬液を付着させるために体位変換を行いましょう。
  • 終了後は楽な姿勢でゆっくり休みましょう。
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