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潰瘍性大腸炎の局所療法とは

大腸は、小腸に続く消化管でコの字型にお腹の外側を取り巻き盲腸、結腸、直腸の3つに区分されます。
盲腸は小腸につながる部分で、結腸は大腸の大部分を占め上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に区分され、最後は直腸となって肛門に至ります。
潰瘍性大腸炎は、直腸からS状結腸の大腸下部に炎症があり、またはその炎症が口側に広がってくという特徴があります。
したがってこの部分の炎症を抑えるためには肛門から薬を直接投与する注腸剤や坐剤といった局所療法が行われます。

潰瘍性大腸炎の局所療法

潰瘍性大腸炎に対し肛門から薬を直接投与する注腸剤や坐剤といった局所療法が行われます。
局所療法の利点としては以下のようなものがあげられます。

  • 大腸下部の炎症部位へ直接薬を届けることができる。
  • 経口剤と比べて吸収量が少なく、薬剤の副作用をできるだけ避けることができる。
  • 経口剤と局所製剤を併用することで高い治療効果が期待でる。

局所療法に用いられる薬剤は薬が届く範囲が限られており、炎症の範囲が広い場合には局所療法だけでなく経口剤と一緒に投与することで効果を補う経口剤と局所製剤の併用療法が行われます。

潰瘍性大腸炎の局所療法の種類

潰瘍性大腸炎に対する局所療法には、注腸剤を用いる治療法と坐剤を用いる治療法とがあります。
注腸剤は液体の薬で、薬液の量によって届く範囲は異なりますが、直腸‐S状結腸や下行結腸の病変に使用され、メサラジンと副腎皮質ステロイドの注腸剤があります。
坐剤(坐薬)は固形の薬で直腸の病変に用いられ、メサラジン、SASP、副腎皮質ステロイドの坐剤があります。

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