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潰瘍性大腸炎(UC)の顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)

顆粒球吸着療法(GCAP:ジーキャップまたはGMA:ジーエムエイ)とは、血球成分除去療法の一つで白血球の中の顆粒球・単球を選択的に取り除く治療法で血球除去療法のひとつです。

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)とは

潰瘍性大腸炎は、血球成分の一つである白血球、とくに顆粒球がが何らかの原因で大腸の粘膜に集まり、炎症をおこし、大腸粘膜内で過剰に活性化し、炎症に影響を与える物質が放出され、それらが腸に炎症の進展、持続に影響を与えていると考えられています。
顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)とは、この炎症の原因であると考えられる顆粒球・単球を選択的に除去する治療法です。
顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)も白血球除去療法(LCAP)同様に、一方の腕の静脈より血液を取り出し、血液が固まらないように抗凝固剤を使用しながら単球、顆粒球を選択的に吸着される特殊なビーズ充塡した機器を通過させ顆粒球・単球を除去しあた後、血液をもう片方の腕の静脈に戻す治療法です。

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)と白血球除去療法(LCAP)の違い

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)と白血球除去療法(LCAP)の違いは、白血球除去療法(LCAP)は白血球のうち顆粒球、単球をほぼ100%、リンパ球を50%前後,血小板の40〜90%が除去でき顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)より除去効率が高く、比較的即効性があります。
顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)は、単球と顆粒球が50%前後吸着されますが血小板などは除去されません。白血球除去療法(LCAP)より操作が簡便です。

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)の適応

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)の対象は、重症、劇症、難治性の活動期潰瘍性大腸炎の患者さんが、この療法の適応となります。

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)の副作用

顆粒球吸着療法(GCAP・GMA)には重篤な副作用がほとんど認められませんが、一過性で軽度な頭痛、嘔気、めまいなど体外循環特有のものが認められています。

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