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潰瘍性大腸炎(UC)の白血球除去療法(LCAP)

白血球除去療法(LCAPの略でエルキャップ療法と呼ばれています。 )とは、血球成分除去療法の一つで血液中に存在する白血球を取り除く治療法です。

白血球除去療法(LCAP)とは

潰瘍性大腸炎は、血球成分の一つである白血球が何らかの原因で大腸の粘膜内で過剰に活性化し、炎症に影響を与える物質が放出され、それらが腸に炎症の進展、持続に影響を与えていると考えられています。
白血球除去療法(LCAP)とは、一方の腕の静脈より血液を取り出し、血液が固まらないように抗凝固剤を使用しながら白血球が付着する性質のある特殊な極細線維フィルターを通過させ、白血球(顆粒球、単球、リンパ球)、血小板を取り除き、浄化された血液をもう片方の腕の静脈に戻す操作を連続して何度か繰り返し炎症にかかわる細胞を取り除く治療法です。

白血球除去療法(LCAP)の適応

白血球除去療法(LCAP)の対象は、ステロイド治療で効果が得られない重症や難治性などの活動期に用いられます。また、寛解導入までの期間を短縮される手段として治療頻度を増やすintensive治療など2010年より可能となっています。
薬物療法で効果が期待できない方の7~8割がコントロール可能となりるといわれています。

白血球除去療法(LCAP)の副作用

白血球除去療法(LCAP)には重篤な副作用がほとんど認められず、一過性の副作用として頭痛、吐き気、めまいなどが約3%に認められたという報告があります。

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