妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

潰瘍性大腸炎(UC)の治療薬免疫抑制剤

潰瘍性大腸炎(UC)は過剰な免疫反応が認められることからステロイド無効の重症潰瘍性大腸炎に対してシクロスポリンやがタクロリムスが使用されます。

シクロスポリン

シクロスポリン(サンディミュン、ネオメルク、ネオーラル)は、臓器移植後の拒絶反応の予防薬として使用されていた薬剤で、その後免疫反応を抑えることにより強力な炎症抑制作用があることがわかりは最近,自己免疫性疾患として分類される各種疾患の治療薬として応用されるようになりました。
シクロスポリンの適応は、ステロイド抵抗性や難治性重症潰瘍性大腸炎と判定される場合です。
シクロスポリン(CsA)の主な副作用には、高血糖や肝障害、腎障害、中枢神経症状、高血圧、手指振戦、多毛、感染症などがあります。通常は血中濃度を測定することである程度副作用を予防することが可能で、副作用が出ても多くの場合は投与量の減量、中止などで軽快します。

タクロリムス

タクロリムスは臓器移植で使用される免疫抑制剤であり、慢性関節リウマチ、重症筋無力症、ループス腎炎などの自己免疫疾患の治療薬としても使用されています。
潰瘍性大腸炎(UC)は過剰な免疫反応が認められることから免疫を抑える免疫調整剤が治療と使用され、タクロリムス(プログラフカプセル)が難治性(ステロイド抵抗性、ステロイド依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症に限る)に対して保険適応となりました。
作用機序はシクロスポリン(CsA)と類似していますが、腸管からの吸収に優れ、シクロスポリン(CsA)のシクロスポリンより体内で10~100倍の免疫抑制作用を有し、約1/20の低濃度で強力な免疫抑制作用が発揮するとされています。
タクロリムス(プログラフカプセル)の主な副作用には、ふるえなどの中枢神経症状(頭痛、振戦、痙攣、不眠、幻覚など)、ほてり、高血糖、腎障害、心毒性(心不全・不整脈など)、感染症などがありますが、通常は血中濃度を測定することである程度副作用を予防することが可能で、副作用が出ても多くの場合は投与量の減量、中止などで軽快します。

スポンサーリンク