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潰瘍性大腸炎(UC)の診断のながれ

潰瘍性大腸炎の診断は、血性下痢を引き起こす感染症と区別することが必要です。
潰瘍性大腸炎は、病理所見が確定診断の根拠とならないので病歴(放射線照射歴、抗生物質服用歴)、海外渡航歴などを聴取するとともに細菌学的・寄生虫学的検査をおこなって感染性腸炎を除外する必要があります。
内視鏡所見(生検を併用)、注腸X線検査などで潰瘍性大腸炎に特徴的な病変を確認すると同時に他の症疾患を除外することが診断のポイントとなります。
慢性の粘血・血便などがあって受診した場合、放射線照射歴、抗生剤服用歴、海外渡航歴などの問診がまずおこなわれます。
病歴の問診の結果から虚血性大腸炎、放射線性腸炎、薬剤性腸炎などが除外されます。
さらに、細菌学的・寄生虫学的検査が行われます。
便の細菌学検査、原虫検査などの結果から感染性腸炎が除外されます。
次に直腸あるいはS状結腸内視鏡検査が行われます
。 内視鏡検査により潰瘍性大腸炎の特徴的な腸病変が確認することで確定診断されます。内視鏡検査の際に生検病理検査が行われます。
潰瘍性大腸炎はこれらの検査により診断は可能です。
さらに腸病変の性状や程度、罹患範囲などを詳しく調べるために注腸X線検査や全大腸内視鏡検査などがおこなわれることがあります。
また、確定診断に至らない場合には必要な検査が行われ他の疑わしい疾患が除外されます。
潰瘍性大腸炎は、このように類似した症状の疾患と鑑別され、確定診断されます。

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