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潰瘍性大腸炎(UC)の寛解と経過

潰瘍性大腸炎の多くは、寛解と再燃を繰り返します。
潰瘍性大腸炎(UC)の経過による病型は、初回発作のみの初回発作型、再燃を繰り返す再発・寛解型、症状が持続する慢性持続型の初回発作型、再燃寛解型と慢性持続型に分けられます。
3病型の比較は、それぞれ初回発作型が23%、再燃寛解型が50~70%、慢性持続型15%と考えられています。

潰瘍性大腸炎(UC)の自然寛解

潰瘍性大腸炎(UC)の初回発作に対する治療による寛解率は重症度によって異なり、重症例では38%、軽症例では29%であるという報告があります。すなわち、重症・全大腸炎型の寛解率が最も低く、手術率は最も高く、最近では、強力な免疫調節薬の出現により初期の手術率は低下傾向にあります。

潰瘍性大腸炎(UC)に対するステロイド薬の有効率とその効果

潰瘍性大腸炎(UC)に対するステロイド薬による治療の効果に関してアメリカで調査研究が行われ、ステロイド治療とその後の経過に対して分析が行われました。
短期的効果の結果は、完全寛解54%、不完全寛解30%、無反応16%でした。その1年後の長期経過をみてみると効果が持続したのは49%、ステロイド依存となったのは22%、手術例は29%という結果でした。

潰瘍性大腸炎(UC)の寛解率

潰瘍性大腸炎(UC)の初回発作に対する治療による寛解率は重症度によって異なり、重症例では38%、軽症例では29%であるという報告があります。すなわち、重症・全大腸炎型の寛解率が最も低く、手術率は最も高く、最近では、強力な免疫調節薬の出現により初期の手術率は低下傾向にあります。

潰瘍性大腸炎(UC)の手術率

潰潰瘍性大腸炎(UC)にはステロイド薬をはじめ多くの内科的治療法が確立されているのですが、内科的治療に反応せず、外科的治療を要するのも少なくありません。手術適応をみると約90%は内科的治療不応で、その他に絶対的適応として中毒性巨大結腸症、穿孔、大出血などがあげられます。
日本における施設では、累積手術率が経年的に増加し、発症後10年で14%、15年で39%であった。なお、欧米では、潰瘍性大腸炎(UC)の累積手術率は5年で8~18%、20年後で15~40%と見積もられており、わが国と欧米との大きな相違はみられていません。

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