潰瘍性大腸炎(UC)の活動期内視鏡所見による分類
潰瘍性大腸炎(UC)の活動期内視鏡所見により軽度、中等度、強度に分類されます。
炎症 | 内視鏡所見 |
軽度 | 血管透見像消失 粘膜細顆粒状 発赤、小黄色点 |
中等度 | 粘膜粗糙、びらん、小潰瘍 易出血性(接触出血) 粘血膿性分泌物付着 その他の活動性炎症所見 |
強度 | 広汎な潰瘍 著明な自然出血 |
注)内視鏡的に観察した範囲で最も所見の強いところで診断する。内視鏡検査は前処置なしで短時間に施行し、必ずしも全大腸を観察する必要はない。
潰瘍性大腸炎(UC)の活動期内視鏡所見による重症度の評価
潰瘍性大腸炎(UC)の活動期内視鏡所見による重症度の評価は、
・最近の5~6年間で治療目標が”症状の改善”から”粘膜治癒”に変わりました。理由としては、大腸粘膜の状態を良い状態[粘膜治癒]まで達すると手術率や入院率を低下させためだということがわかったからです。
・重症度の評価は観察した範囲で最も所見の強いところで判断するのが一般的です。
・炎症の程度(浮腫、びらん、潰瘍)の程度、自然出血の有無などを組み合わせたものが用いられています。
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