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腹腔鏡検査

腹腔鏡検査とは、腹部を切開し、穴をあけ、そこから内視鏡を挿入して、腹部の臓器を直接観察したり、組織を採取して組織細胞診(生検)をおこない、さらに腹腔鏡を使った手術法が発達し、胃がん治療にも用いられるようになりました。
腹腔鏡検査は、胃、腸、胆嚢、肝臓、腎臓、卵巣、卵管などさまざまな診療科で用いられています。

腹腔鏡検査のしくみ

腹腔鏡とはお腹の中をみる内視鏡のことです。お臍と左右下腹部に3〜4カ所5㎜〜1㎝の小さな穴を開け、炭酸ガスを入れたりお腹を吊り上げたりしてスペースを作り、そこから内視鏡や器具を入れて検査、生検、手術をおこないます。

腹腔鏡検査の適応

多くの肝疾患が適応になり、肝炎、肝硬変、肝癌などそれぞれのケースで利点がリスクを上回ると判断された場合が適応となります。
肝疾患以外に、腹膜疾患として、癌性腹膜炎、結核性腹膜炎、腹膜中皮腫などが対象となります。

腹腔鏡検査の禁忌

腹腔鏡検査の一般的な禁忌対象は、以下のようなものがあげられます。

  • 出血性素因のある場合
  • 上腹部手術の既往がある場合(癒着の可能性があるため気腹が困難)
  • 肝破裂のリスクがある場合
  • 全身状態が悪い場合

腹腔鏡検査のながれ

腹腔鏡検査は麻酔を使用し、手術ですから一般的には検査の前に入院を必要とします。入院の時期はそれぞれの医療施設、患者により異なります。

腹腔鏡検査の術前準備

  1. 般血液検査、血液型、出血時問、プロトロンビン時間、ヘパプラスチンテスト、血小板検査、ウイルス感染検査〔HBV・HCV・HIV〕、梅毒検査、尿検査・胸部エックス線、心電図、肺機能などをおこないます。
  2. 抗生物質、麻酔などに関する薬剤アレルギーの有無を確認する。
  3. 医師からの説明が行われ、検査同意書にサインをします。
  4. 不安が強い場合は、就眠前に精神安定剤または眠剤が投与されます。
  5. 検査前日の21時以降は絶食。
  6. 必要な場合は下剤を服用し、当日の朝に浣腸などの処置がおこなわれます。

腹腔鏡検査の方法

皮膚表面を消毒、表面麻酔を行い、気腹針を挿入し気腹をおこないます。
気腹後、トロッカー(円筒状の筒)を挿入したうえで腹腔鏡を入れ、臓器を観察します。
必要があれば、トロッカーをも1本追加で挿入し、生検針を挿入して穿刺し、生検を行います。生検後は止血処置がおこなわれます。

腹腔鏡検査に伴う危険性、偶発症

腹腔鏡検査に伴う危険性、偶発症としては疼痛、出血、血圧低下、気腹操作による呼吸障害や皮下気腫、胆道出血や腸穿孔などの腹腔内臓の損傷などがあります。

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