腹部単純X線検査
X線検査は健康診断でも用いられる一般的な検査のひとつで、腹部単純X線検査は放射線の被曝は極めて少なく、自然界で受ける量とほぼ変わらず健康被害はありません。
腹部単純X線検査の目的
腹部単純X線検査の目的は、炎症・外傷・腫瘍などによる消化管内異常ガス、腹水、腹腔遊離ガスの確認、肝臓、脾臓および腎臓の大きさ、形、位置の確認、結石、腫瘤陰影などの病変の観察のためおこなわれます。
腹部単純X線撮影の適応
一般的に腹部単純撮影の適応となるのは、以下のようなときです。
- 急性または亜急性の腹痛がある場合。
- 臓器に結石の存在が疑われる場合。
- 閉塞または腸管麻痺が疑われる場合。
- 消化管穿孔が疑われる場合
- 腹部外傷がある場合。
- 腹部膨満感がある場合。
腹部単純X線検査でわかること
腹部撮影では、腹水、炎症・外傷・腫瘍などによる消化管異常ガスの確認、肝臓・膵臓・腎臓の位置および大きさや形、胆石・尿路結石、腫瘤陰影などがわかります。
腹部単純X線検査を受けるときの注意
- X線を照射するため、妊娠をしている方では胎児への悪影響が懸念されます。そのため、妊娠中であれば医師への報告が必要です。
- アクセサリーなどの金属製の装飾品は撮影前に取り外しておきましょう。
- 撮影時は息をしっかり止め、体を動かさないようにしましょう。
- 特に食事や飲水の制限はありませんから服用中の薬があればきちんと飲みましょう。
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