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便培養・同定検査

下痢、下血を認めた場合、腸管感染症を疑い、便培養検査が実施され、菌が検出された場合は、菌の種類を調べるために同定検査が行われます。

便培養・同定検査とは

便培養検査とは菌感染が疑われた場合に便を採取して培養し、細菌の有無、菌量および菌種を調べる検査です。

便培養・同定検査の方法

便の細菌を増殖させるために栄養素を含んだ寒天培地に検体の一部を接種して35℃で培養をし、発育した菌の大きさ、色、溶血性、コロニーの形態、臭気、生化学的性状により起炎菌種の推定し、同定します。

便培養・同定検査の実際

潰瘍性大腸炎、細菌性赤痢、超結核、膿瘍、痔などがあれば塗抹検鏡で便中白血球が確認できますが、アメーバー性大腸炎、ウイルス性大腸炎などではみられません。
検体採取後は常温で保存し、できるだけ短時間のうちに培養検査を行う必要があります。
便培養・同定検査で、高頻度にみられる原因菌は、腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクターなどです。

感染性腸炎とは

感染性腸炎とは、病原体が腸管に感染して発症する疾患の総称で、病原体には細菌、ウイルス、寄生虫などがあります。
細菌性のものでは腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクタなど、ウイルス性のものではSRSV 、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなど、寄生虫ではクリプトスポリジウム、アメーバ、ランブル鞭毛虫などがあります。

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