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CRP検査(C反応性蛋白)

潰瘍性大腸炎などは、大腸の粘膜に慢性の炎症を引き起こし、潰瘍などを生じる性炎症性疾患であるため炎症の有無、炎症の程度を調べるための炎症マーカーであるCRP検査(C反応性蛋白)は診断時だけでなく経過観察においても行われる検査のひとつです。
C反応性蛋白(CRP)の成人の基準値は0.30(mg/dL)以下です。

CRP検査(C反応性蛋白)とは

CRP検査(C反応性蛋白)は、C-リアクティブ・プロテインの略で炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するた蛋白質のことで、正常な血液のなかにはごく微量にしか見られないため、炎症の有無を診断するために用いられます。
CRP検査(C反応性蛋白)は、体内で炎症が起こる急性炎症性刺激が起こって6~8時間以内にで急激に上昇し、48~72時間で最高値となり、炎症が治まり炎症の回復と共に速やかに減少します。

CRP検査(C反応性蛋白)の目的とは

CCRP検査(C反応性蛋白)は、炎症、感染症、腫瘍、外傷などのスクリーニング、炎症性疾患の経過観察として測定します。
CRP検査(C反応性蛋白)は、特定の疾患を診断することはできません。
ただし、CRP検査(C反応性蛋白)は正常者血中にも微量存在します。

CRP検査(C反応性蛋白)の異常を示す場合

一般的にCRP検査(C反応性蛋白)の増加は、体内に炎症または組織壊死がある病態で認められます。

CRP検査(C反応性蛋白)が高値を示す場合

CRP検査(C反応性蛋白)が明らかに増加を示す病態として感染症(とくに細菌感染症)、膠原病(とくに活動期)、悪性腫瘍(とくに増殖の速いがん)、心筋梗塞、外傷、骨折、外科手術などがあります。
ただし、炎症病巣が強い場合に必ずCRPが増加を示すわけではなく、免疫異常をともなう病態(SLE、白血病など)ではCRPの増加を示さないこともあります。
CRP検査(C反応性蛋白)が高値となる疾患としては、細菌感染症、関節リウマチ、肝膿傷、悪性腫瘍(転移型)、リウマチ熱、胆石症、肺結核、多発性動脈炎、胆嚢炎などがあります。

CRP検査(C反応性蛋白)がが正常またはほとんど上昇しない場合

CRP検査(C反応性蛋白)が正常またはほとんど上昇しない疾患としては、上気道ウイルス感染、気管支喘息、狭心症、動脈硬化症、本態性高血圧、ウイルス性心筋炎、胃炎、胃潰瘍、尿管結石、ネフローゼ、腎炎、貧血、強皮症、皮膚筋炎(初期を除く)などがあります。

潰瘍性大腸炎とCRP検査(C反応性蛋白)

潰瘍性大腸炎では炎症が軽症~中等症ではCRPが上昇しないことも多く、他の検査や症状などを合わせて総合的に判断されます。

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