妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

排便のメカニズム

下口から入った食べ物は4~5時間から12~15時間後には大腸に到達し、24~72時間後には排泄されます。
一連の消化管の中を食物が通過する間、口腔で食物を噛みくだかれ、異で内容物を攪拌され、食物を砕いて溶液状あるいはかゆ状にされまます。さらに各器官から分泌される消化液中の酵素のはたらきによって栄養素は消化されます。
小腸で消化された栄養素と水分はで吸収され、ドロドロの栄養素の残りかすや食物繊維、水分が大腸に送り込まれてきます。
液状の状態で運ばれてきた食べ物の残りかすが大腸で水分が吸収されて次第に便が形成され、腸内細菌によって小腸で消化できなかったものを分解・吸収され、残りが便として形成されます。
上行結腸では液状便→横行結腸では泥状便→下行結腸では半固形便→S状結腸では固形便と徐々に便が形成されます。
下行結腸やS字結腸が糞便によって伸縮すると腸の蠕動運動が活発になり、便やガスが直腸に移動します。直腸が便やガスによって伸展すると反射的に内肛門括約筋が弛緩し、ほぼ同時に外肛門括約筋が収縮して肛門を締め、便やガスが漏れないようにします。
便座に座り直腸の内圧が高まると反射的に肛門括約筋が弛緩して糞便やガスが体外に排出されます。排便が終了すると内肛門括約筋が収縮して肛門が再び閉じられます。
この一連の流れは排便反射といいます。

肛門の構造

肛門管は内肛門括約筋、外肛門括約筋、肛門挙筋によって取り囲まれています。
内肛門括約筋は、自律神経支配で不随意筋(自分の意思では緩めたり締めたりできない筋肉)でいつも肛門をある一定の力で締めています。
外肛門括約筋は、内肛門括約筋を取り囲んでいる随意筋で、排便の際に締めたり、緩めたり自分の意思でコントロールできる筋肉です。
肛門挙筋は骨盤臓器を支える随意筋です。肛門挙筋の一部である恥骨直腸筋は肛門の背中側を馬蹄状に取り囲む筋肉で肛門をお腹側に強く引きつけて直腸と肛門の間に屈曲(肛門直腸角)を形成させることによって排便において重要な役割を果たしています。
されに、肛門には、口唇とほぼ同等の大変敏感なセンサー(知覚神経)が分布しており、固体、液体、固体、ガスの鑑別ができます。

スポンサーリンク