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大腸の消化機能

大腸は、全長1.5mで盲腸、結腸(上行結腸,横行結腸,下行結腸,S状結腸)、直腸の3つに区分されています。
大腸は、小腸が消化をすませた食物の残りかすから水分を抜き取り、便を作って排泄するための器官です。
大腸には約1000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌が生息していて食物の分解を行っています。

大腸の運動

大腸に送られた食物は水分やナトリウムなどを吸収されながら大腸の蠕動運動によって肛門まで運ばれる間に徐々に水分が吸収されて固形化していき、下行結腸からS状結腸に溜まります。
直腸に便が送られると直腸の中の圧が上がって神経を通じて排便中枢や脳に伝わり便意が起こり、排便の反射が起きて肛門の内側にある筋肉が緩み、直腸の蠕動運動が起こり肛門の外側にある筋肉が緩み、腹圧が自然と高まって排便に至ります。

大腸の便通過時間と便の水分含有量による性状

便の形状の変化は大腸のどの場所にあるか、また便が大腸の通過時間に関係しています。
口から入った食べ物は4~5時間から12~15時間後には大腸に到達し、徐々に水分が吸収され24~72時間後には排泄されます。
具体的には、5時間後に小腸から上行結腸到達しこのときは液状便→8~9時間後に横行結腸では泥状便→12時間後に下行結腸では半固形便→18時間後にS状結腸では固形便と徐々に便が形成さ、24~72時間後に直腸、便が排泄されます。
消化管の中には約9ℓの水分があり、さらに毎日約2ℓの水分を摂取しています。食事などで取り込んだ水分は消化管から9ℓが吸収され、逆に消化管内へ7ℓ(唾液1.5ℓ、胃液2ℓ、胆汁0.5ℓ、膵液1.5ℓ、腸液1.5ℓ)が分泌され、便に出て行くのはわずか0.1~0.2ℓです。
普通便の場合は、便中水分量は150~200mlで普通便の分量の約70~80%、便中の水分量が80~90%になると軟便となり、水分量が90%を超えると水様便になり、逆に60%を下回るとコロコロとした便(硬くてころころした兎糞便)となります。

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