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腸内細菌とヒトの性格に関する研究

性格まで腸内細菌が関係している?
不安や恐怖、幸せや喜びなどの感情は脳で生まれていると考えられて来ました。
しかし、脳で生まれている感情が腸内細菌に操られている可能性があるという研究が行われています。

腸内細菌が性格を操る実験

カナダのマクマスター大学のプレミシル・ベルチック医師が行った『マウスの性格に関する研究』について。
脳で生まれている感情が腸内細菌に操られている可能性があるのではないか。

腸内細菌が性格を操る実験

臆病なマウスと好奇心が旺盛な活発なマウスを準備し、それぞれのマウスを高さ5㎝の台に乗せ、台の上から降りるまでの時間を計測することで警戒心を調べ比較した実験です。
その結果、
活発なマウスは17秒で台から降りることができたのに対して臆病なマウスは5分を経過しても台から降りることができませんでした。
2種類のマウスの性格の違いはもともと持っている遺伝子の違いによるものだと考えられて来ました。
しかし、プレミシル・ベルチック医師は2種類のマウスの腸内フローラに違いがあることを発見し、腸内細菌の違いが性格に関係していると考えました。
そこで、活発なマウスの腸内フローラを臆病なマウスに移植、反対に臆病なマウスの腸内フローラを活発なマウスに移植しました。
腸内フローラを交換した活発なマウスと臆病なマウスの様子を観察し、3週間後に腸内フローラを交換した2匹のマウスをそれぞれ5センチの台に乗せて降りるまでの時間を計測する実験を再度行いました。
その結果、
活発なマウスの腸内フローラを移植された臆病なマウスは警戒心が下がり台からすぐに降りることができました。
それに対して、臆病なマウスの腸内フローラを移植された活発なマウスは警戒心が高まり台にとどまる時間が大きく伸びました。
なんど実験を繰り返しても結果は同じで、腸内フローラを交換することでマウスの性格まで変わるという研究結果が発表されました。

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