悪玉菌とは
悪玉菌はヒトの健康を阻害しするなど人体に有害にはたらく菌の総称で、腸内細菌全体の約10%を占め、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌(毒性株)などがあります。
悪玉菌は、腸内のタンパク質を腐敗させアンモニア、硫化水素、インドールなど様々な有害物質を作り出す、下痢や便秘をおこしたり肌荒れなどを引き起こす、免疫力を低下させ発ガン性物質を作るなどが知られています。
悪玉菌のはたらき
悪玉菌のはたらきには、以下のようなものがある考えられています。
- 腸内のタンパク質を腐敗させアンモニア、硫化水素、インドールなど様々な有害物質を作り出す。
- 下痢や便秘をおこしたり肌荒れなどを引き起こす。
- ウェルシュ菌などの悪玉菌が増殖し、腸内フローラを悪化させる。
- 免疫力を低下させ発ガン性物質を作る。
- 糖質、脂質、タンパク質の分解や吸収に変化が起こる。
- 有害菌の増殖により細菌性下痢(便秘)が起こりやすくなる。
悪玉菌の種類
悪玉菌の中で代表的なものは、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、緑膿菌などがあります。この他に、ベーヨネラ、大腸菌などもあります。
ウェルシュ菌
ウェルシュ菌は、グラム陽性の桿菌で偏性嫌気性菌の一種で肉食動物の腸内に棲息するクロストジウムの一種で、ヒトの腸内では大腸菌よりもさらに少数派の菌です。
ウェルシュ菌の大部分は非病原性なのですが、一部は毒素を産生して腸炎などさまざまな病気を引き起こします。
産生する毒素の種類と量によってA~Eの5型に分けられ、このうち食中毒の原因となるエンテロトキシン産生菌のほとんどはA型である。
大腸菌
大腸菌は、好気性の環境下で増殖できるためヒトの腸内では出生直後に増殖を始めます。
大腸菌は、腸内細菌の0.1%未満に過ぎません。大部分の大腸菌は無害なのですが、中には腸の中でその数が増えると腸炎の原因となり、下痢を起こすものがあります。また、大腸菌は食生活の乱れやストレスなどによって増殖します。
ブドウ球菌
ブドウ球菌は、ぶどうの房のような形をした球菌で通常は表皮や鼻腔、腸内など幅広く棲息しています。ブドウ球菌の仲間は約35種類で、そのうちの15種類程度は人間の身体から検出されています。
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