妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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分娩期の母体の循環器系の変化

分娩期の母体の循環器系は以下のように変化します。

分娩期の母体の心拍数の変化

母体の心拍数は陣痛発作時にわずかに増加し、陣痛間欠時には元に戻ります。

分娩期の母体の血圧の変化

分娩中には、心拍出量の増加とアドレナリンの分泌により上昇し、陣痛発作時に軽度上昇しますが最高血圧が150㎜Hg以上を超えることはほとんどありません。

分娩期の母体の心拍出量の変化

母体の陣痛の痛みと不安により交感神経が刺激されるのと同時に子宮収縮により大静脈への圧迫が減少して静脈還流が増加し、心拍出量は15~20%増加します。
しかし分娩が長引き、仰臥位を長時間とっていると仰臥位低血圧症候群がおこることがあります。
娩出時には、呼吸を止めることにより、眼球結膜下溢血や顔面浮腫があらわれることがあります。
心疾患合併妊婦が陣痛発作時に努責をかけると心臓への負担が増大し、心機能の低下が起こる場合があるので注意が必要です。

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