妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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胎児の下降と排臨と発露

分娩は以下のように経過します。胎児の下降、固定、嵌入、分娩第2期の排臨、発露、努責が加わり胎児が娩出する。

児頭の固定とは

妊娠期間中の児頭は浮動の状態にありますが、妊娠後期になり分娩が近づき前駆陣痛が起こり、分娩の準備状態となると児頭の下降が始まります。
児頭は骨盤内に進入し、固定したあとに嵌入します。
その後、児頭は産道各部の構造に合わせて回旋しながら下降していきます。

排臨

分娩第2期に入ると、陣痛と腹圧により児頭は産道を拡張させながら急速に下降します。
児頭がさらに下降すると、直腸の刺激により便意を感じたり、肛門の哆開や会陰の膨隆がみられるようになります。
児頭は陣痛発作時に大きく下降し、やがて会陰の間から胎児先進部が見え、陣痛間欠時には産道抵抗により児頭は膣内に後退し見えなくなります。この状態を排臨といいます。

発露

排臨ののちに、陣痛が増強すると胎児先進部がさらに下降します。
この段階では児頭は陣痛間欠期でも後退しません。この状態を発露といいます。
この時期には、産婦は努責を静止できない状態になり、陣痛と一致して不随意に腹圧が加わるようになります。

胎児の娩出

発露から数回の陣痛、腹圧、努責により児頭を娩出し、引き続き胎児の肩甲骨、体幹、上肢、下肢の順で胎児娩出とともに後羊水の流出がおこります。

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