妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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分娩第2期(娩出期)とは

分娩第2期(娩出期)とは、子宮口全開大(通常径10㎝)から胎児が産道を下降して娩出されるまでをいいます。

分娩第2期(娩出期)の所要時間

分娩第2期(娩出期)の平気所要時間は、初産婦1~2時間、経産婦で30分~1時間を要します。この時期は、胎児心拍数の減少、産婦の異常出血などが多いため注意を要する時期です。

分娩第2期(娩出期)の経過

分娩第2期(娩出期)は以下のように経過します。

陣痛と腹圧

この時期の陣痛は、分娩第1期よりも陣痛周期が短くなり子宮内圧も高まり強さを増します。
さらに、児頭の下降による下部軟産道の圧迫や増強する産痛のために陣痛発作に一致して腹圧が加わるようになります。これを努責(どせき)またはいきみといいます。
産婦は強い下腹痛、腰痛、顔面高潮、静脈の怒張、発汗、頻脈などがみられます。

会陰の膨隆

胎児の下降により会陰の膨隆がみられるようになります。
膣・会陰を胎児のもっとも大きい部分が通過するため、損傷が起こりやすくなっています。
状況によっては会陰切開が行われることがあります。

便意と肛門の哆開

胎児の下降により子宮頚管の神経が刺激され、自然な腹圧、会陰の伸展、直腸の圧迫などにより便意をもよおし、肛門が哆開します。

排臨

排臨とは、児頭がさらに下降すると肛門の哆開や会陰の膨隆がみられるようになり、陣痛発作時に会陰が開いて児頭の一部が見え、陣痛の間欠時には後退して見えなくなる状態をいいます。

発露

発露とは、排臨ののちに陣痛間欠時にも児頭の一部が会陰に絶えず見られる状態をいいます。

破水

内圧の上昇により胎胞は緊張し、卵膜が破綻すると羊水が流出し、破水が起こります。
分娩第2期の破水は適時破水ともいいますが分娩第1期の後半に起こることも多い。

胎児

胎児は、排臨、発露を経て第3回旋をしながら娩出に際して第4回旋がおこり、引き続いて肩甲、体幹、四肢が娩出します。
児の第1呼吸がみられ、呼吸が開始し、胎児のこの時期の胎児はもっともストレスを受ける時期です。

臍帯の拍動

児の娩出後も臍帯には拍動が触れますが、循環、呼吸が確立されるにつれて次第に消失し、この時期に臍帯切断がおこなわれます。

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